一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科4(構造) 問98
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科4(構造) 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートの初期の圧縮強度の発現は、一般に、セメントの粒子が細かいものほど早くなる。
- コンクリートの圧縮強度は、一般に、材齢が同じ場合、大気中で養生した供試体よりも、大気と同一温度の水中で養生した供試体のほうが大きくなる。
- コンクリートのせん断弾性係数は、一般に、ヤング係数の0.4倍程度である。
- 局部圧縮を受けるコンクリートの支圧強度は、一般に、全面圧縮を受けるコンクリートの圧縮強度よりも小さい。
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この過去問の解説 (3件)
01
コンクリートは水和反応により固まります。
セメント粒子が細かくなると表面積が大きくなり水和反応が促進されるため初期圧縮強度の発現は早くなります。
2.[正]
水中養生とすることで乾燥を防ぐことができ、水和反応に必要な水分を供給できるためより強度が高くできます。
3.[正]
設問の通りです。
せん断弾性係数Gはポアソン比0.2とすると
G=E/2.4となります。
4.[誤]
コンクリート断面は空隙などがあり一定でないため、圧縮力を受ける面積が大きくなると圧縮強度は小さくなります。
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02
セメントの粒子が細かいと、セメントの表面積が大きくなり、水との接触
面積が大きくなるため、水和反応が促進されます。その結果、強度が早期
に発現します。
2. 設問の通り
3. 設問の通り
せん断弾性係数G=ヤング係数E/2.4で算出します。よってヤング係数の0.4
倍程度となります。
4. 誤り
支圧強度は局部的に圧縮を受けるため、全面で圧縮を受けるのに比べて圧
縮強度が大きくなります。
よって設問の記述は誤りです。
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03
2.記述のとおりです。
3.記述のとおりです。
4.局部圧縮を受けるコンクリートの支圧強度は、一般に、全面圧縮を受けるコ
ンクリートの圧縮強度よりも大きくなります。
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