一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科4(構造) 問100
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科4(構造) 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 耐震性能の要求レベルを高くするために、建築主と協議のうえ、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「耐震等級」を、等級3から等級1に変更した。
- 角形鋼管柱の許容曲げ応力度を、許容引張応力度と同じ値とした。
- 柱及び梁は、国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリート造とし、直接土に接しない部分の鉄筋に対する最小かぶり厚さを2cmとした。
- 杭を鋼管杭とするに当たり、地盤が強い酸性ではなかったので、その鋼管の腐食代として厚さ1mmを見込んだ。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
以下に解説します。
[誤]
耐震等級は数値が上がるほど耐震性能は高くなります。従って誤りです。
[正]
角形鋼管柱の許容曲げ応力度と許容引張応力度は同じ値です。
[正]
通常のRCの場合かぶり厚さ3cm以上とする必要がありますが、プレキャスト造の場合精度高く施工できるため、かぶり厚さ2cmとすることができます。
[正]
通常の地盤であれば鋼管杭の腐食代は1mm見込みます。
参考になった数10
この解説の修正を提案する
02
品確方に基づく性能評価基準に規定される耐震等級は、等級の数値が大き
い程耐震性能が高くなります。
よって、等級1より3の方が要求レベルが高いので、設問の記述は誤りで
す。
2. 設問の通り
角形鋼管は横座屈を生じないので、許容曲げ応力度=許容引張り応力度の
値とすることができます。
3. 設問の通り
令79条1項より、柱・梁の鉄筋のかぶり厚さは原則3㎝以上と定められ
ていますが、同条2項、告示より国土交通大臣が定めた構造方法を用いる
場合、直接土に接しない柱・梁の最小かぶり厚さは2cm以上とすることが
できます。
(国交告1372号1項一号ニ(2))
4. 設問の通り
通常杭の外側1㎜を腐食しろとして考慮します。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問99)へ
平成29年(2017年)問題一覧
次の問題(問101)へ