一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問26

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような窓をもつ直方体の室がある。この室内にある机の上の点Pにおける昼光率及び照度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、窓の外には昼光を遮る障害物はないものとする。
問題文の画像
  • 点Pにおける水平面照度は、窓面における屋外側の鉛直面照度に昼光率を乗じた値となる。
  • 室内の内装材を暗い色にすると、点Pにおける昼光率は小さくなる。
  • 窓ガラスが完全透過で、窓面に占める窓枠等の面積割合が十分に小さく、かつ、間接照度を無視できるとき、点Pにおける昼光率は、その点における窓面の立体角投射率にほぼ等しい。
  • 机の位置をx軸に沿って窓面に近づけると、点Pにおける窓面の立体角投射率は大きくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.昼光率(D)とは、「室内のある点における水平面照度(E)」を「全天空照度(Es)」で除し100を乗じた割合を言います。これにより点Pにおける水平面照度(E)は、「全天空照度(Es)」にその点の昼光率(D)を乗じた値となります。
2.設問通りです。
3.設問通りです。
4.設問通りです。

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02

この問題は、昼光率及び照度に関する問題です。

昼光率と立体角投射率の特徴をしっかり理解しましょう。

選択肢1. 点Pにおける水平面照度は、窓面における屋外側の鉛直面照度に昼光率を乗じた値となる。

誤りです。

昼光率 [%] = 室内のある点の水平面照度 / 全天空照度 × 100 で求めます。

よって、室内の点Pにおける水平面照度は、昼光率に全天空照度を乗じて求めます。

選択肢2. 室内の内装材を暗い色にすると、点Pにおける昼光率は小さくなる。

正しいです。

昼光率は、直接昼光率と間接昼光率に分けることができ、間接昼光率は室内の壁や天井に反射した光に影響します。

よって、室内の内装材を暗い色にすると、室内の反射率が小さくなるので、昼光率も小さくなります。

選択肢3. 窓ガラスが完全透過で、窓面に占める窓枠等の面積割合が十分に小さく、かつ、間接照度を無視できるとき、点Pにおける昼光率は、その点における窓面の立体角投射率にほぼ等しい。

正しいです。

窓ガラスが完全透過で、窓面に占める窓枠等面積割合が十分に小さく、かつ、間接照度を無視できるとすると、点Pの昼光率は直接昼光率(窓から入る直接光に影響)を求めることと同じであり、点Pにおける窓面の立体角投射率とほぼ等しくなります。

選択肢4. 机の位置をx軸に沿って窓面に近づけると、点Pにおける窓面の立体角投射率は大きくなる。

正しいです。

室内のある点Pが窓に近づくほど、点Pから見た窓の大きさが大きくなるため、立体角投射率は大きくなります。

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03

1. 誤り。点Pにおける水平面照度は、全天空照度に昼光率を乗じた値となります。
2. 正しい。設問の通りです。
3. 正しい。設問の通りです。
4. 正しい。設問の通りです。

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