一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問36

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 同一容量の負荷設備に電力を供給する場合、同じ種別の電線であれば、配電電圧が200Vより400Vのほうが、電線は細いものを使用することができる。
  • かご形三相誘導電動機の始動電流は、全電圧始動方式よりもスターデルタ始動方式のほうが大きくなる。
  • 受変電設備における進相コンデンサは、主に、力率を改善するために用いられる。
  • 受電方式には、1回線受電方式の他に、電力供給の信頼性に重点をおいたスポットネットワーク受電方式等がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問通りです。
2.スターデルタ始動方式とは、電動機の始動電流を制限する最も簡単な減電圧始動方式です。かご形三相誘導電動機の始動電流は、スターデルタ始動方式を採用することで始動電流を小さくすることが出来ます。
3.設問通りです。
4.設問通りです。

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02

この問題は、電気設備に関する問題です。

電力、電圧、電流の関係性や、力率、進相コンデンサ等、基礎的な事柄をまずは理解することがポイントです。

選択肢1. 同一容量の負荷設備に電力を供給する場合、同じ種別の電線であれば、配電電圧が200Vより400Vのほうが、電線は細いものを使用することができる。

正しいです。

電気配線の太さは流れる電流の大きさによって決まります。

電流 = 電力/電圧であり、電力が一定の時は、電圧が大きいほど電流が小さくなります。

よって、電圧が大きいほど配線の太さを細くすることができます。

選択肢2. かご形三相誘導電動機の始動電流は、全電圧始動方式よりもスターデルタ始動方式のほうが大きくなる。

誤りです。

スターデルタ始動方式では、機器の始動電流を小さくすることができ、電路、遮断器等の容量が過大となってしまうことを防ぐことができます。

よって、始動電流は全電圧始動方式よりも小さくなります。

選択肢3. 受変電設備における進相コンデンサは、主に、力率を改善するために用いられる。

正しいです。

進相コンデンサとは、力率改善に用いられるコンデンサで、電圧降下や電圧損失を軽減することができます。

選択肢4. 受電方式には、1回線受電方式の他に、電力供給の信頼性に重点をおいたスポットネットワーク受電方式等がある。

正しいです。

スポットネットワーク受電方式とは、複数の回線で受電する方式であり、一回線が停電した場合でも他の回線を利用して電力供給することができるため、電力供給の信頼度が最も高い方式です。

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03

1. 正しい。設問の通りです。
2. 誤り。スターデルタ始動方式は全電圧始動方式よりも始動電流を小さくすることができます。
3. 正しい。設問の通りです。
4. 正しい。設問の通りです。

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