一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問40

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 日本における建築物の総合環境性能評価システムとしてはCASBEEがあり、他国においてはBREEAM(英国)、LEED(米国)等がある。
  • LCCO2による環境性能評価においては、一般に、「資材生産」、「輸送」、「施工」、「運用」、「保守」、「更新」及び「解体除却」で示される建築物のライフサイクルの各過程におけるCO2排出量を推定する。
  • 「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」に基づく省エネルギー基準の適否の判断に用いられるエネルギー消費量は、電力、ガス、石油等の二次エネルギーの消費量である。
  • 地域冷暖房システムの導入は、一般に、未利用熱の活用による排熱削減が期待でき、ヒートアイランド現象の緩和にも効果的である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問通りです。
2.設問通りです。
3.設問の省エネルギー基準の適否の判断に用いられるエネルギー消費量は、一次エネルギー(石油・石炭・天然ガス・ウランなどの採掘資源、太陽光・水力・風力などの再生可能エネルギー、薪・木炭)の消費量を指します。
4.設問通りです。

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02

この問題は、環境設備に関する複合問題です。

省エネルギーに関する問題が増加傾向にあるため、環境性能評価に関する分野もしっかり学習しておく必要があります。

選択肢1. 日本における建築物の総合環境性能評価システムとしてはCASBEEがあり、他国においてはBREEAM(英国)、LEED(米国)等がある。

正しいです。

CASBEEとは、日本における建築物の総合環境性能評価システムであり、他国においてはBREEAM(英国)、LEED(英国)等、独自の評価システムを構築しています。

選択肢2. LCCO2による環境性能評価においては、一般に、「資材生産」、「輸送」、「施工」、「運用」、「保守」、「更新」及び「解体除却」で示される建築物のライフサイクルの各過程におけるCO2排出量を推定する。

正しいです。

LCCO2(ライフサイクルCO2)による環境性能評価おいては、一般に建築資材や材料の調達から建築物の取り壊しまでに発生するCO2の総量を推定します。

選択肢3. 「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」に基づく省エネルギー基準の適否の判断に用いられるエネルギー消費量は、電力、ガス、石油等の二次エネルギーの消費量である。

誤りです。

「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」において、石油、石炭、水力、地熱、太陽熱等の一次エネルギーの消費量が、省エネルギー基準の適否の判断に用いられています。

選択肢4. 地域冷暖房システムの導入は、一般に、未利用熱の活用による排熱削減が期待でき、ヒートアイランド現象の緩和にも効果的である。

正しいです。

地域暖房システムを採用することで、熱源が集中し、燃料の節約となります。

また、未利用エネルギーを活用することで、排熱を抑えることができるため、ヒートアイランド現象の緩和に有効です。

参考になった数10

03

1. 正しい。設問の通りです。
2. 正しい。設問の通りです。
3. 誤り。「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」に用いられるエネルギー消費量は一次エネルギー消費量です。
4. 正しい。設問の通りです。

参考になった数5