一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科4(構造) 問75
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科4(構造) 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような水平荷重Pが作用するトラスにおいて、部材A及びBに生じる軸力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。
- (A)-√2P/2 、 (B)+P
- (A)-√2P/2 、 (B)+2P
- (A)-√2P 、 (B)+P
- (A)-√2P 、 (B)+2P
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この過去問の解説 (3件)
01
リッターの切断法を用いて部材軸力を求めていきます。
・部材Aを水平に切断した上側部材について
部材Aにかかる軸力NAを水平、鉛直に分解した力をNAx(=NA/√2),(=NA/√2)とすると
水平方向のつり合い式より
P+NA/√2=0
NA=-√2P
・部材Bを水平に切断した上側部材について
部材Bにかかる軸力をNBとすると
中央右側のヒンジ点におけるモーメントのつり合い式より
P×l=NB×l
NB=P
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02
この問題は、トラス構造に関する計算問題です。
リッターの切断法を理解することがポイントとなります。しっかり復習しましょう。
部材Aを含む横方向に切断した場合を考えます。
切断面に部材左から引張力としてN1、NA、N2と仮定します。
水平方向の釣り合いにより、
∑X = P + NAcos45° = P + NA / √2 = 0
NA / √2 = −P
NA = −√2P
NAはマイナスとなったため、仮定した向きと逆となり、圧縮力となります。
部材Bを含む横方向に切断した場合を考えます。
切断面に部材左から引張力としてNB、N3、N4と仮定します。
C点まわりのモーメントの釣り合いにより、
∑M = P × 3 − NB × 3 = 0
3P − 3NB = 0
3NB = 3P
NB = +P
NBはプラスとなったため、仮定した向きと同じであり、引張力となります。
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03
三角形が閉じるように支持力を書き、三角比を使って大きさを求めていきます。
直角三角形の辺の比1:1:√2より、Aは-√2P。
また、同じ三角形の辺の大きさがPと分かります。
一直線上にある2部材の軸方向力はお互いに等しいのでBは+Pとなります。
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