一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科4(構造) 問100

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科4(構造) 問100 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 建築物の耐震性を向上させる手段として、構造体の強度を大きくする方法、構造体の塑性変形能力を高める方法、建築物の上部構造を軽量化する方法等がある。
  • 特定天井のうち、天井と周囲の壁等との間に隙間を設けない構造方法では、天井と壁等とが一体となって動くので、地震時における天井材の脱落に対する安全性の検討を省略することができる。
  • 銑せん鉄の製造時に副生する高炉スラグを利用した高炉セメントを構造体コンクリートに用いることは、環境に配慮した建築物を実現することにつながる。
  • 鉄筋コンクリート造の建築物の耐久性を向上させる手段として、コンクリートの設計基準強度を高く設定する方法、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さを大きく設定する方法等がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.設問の通りです。

2.設問の記述は誤りです。

特定天井と周囲の壁との間にクリアランスのない構造の天井材は、躯体の変形が天井に伝わるため、地震時に大きな力を受けて脱落しやすいです。従って、地震時における天井材の脱落に対する安全性の検討を十分に行う必要があります。

3.設問の通りです。

高炉セメントは産業廃棄物を原料としているので、環境に配慮しています。

4.設問の通りです。

コンクリートの強度を上げること、かぶり厚さを大きくすることは、中性化速度を遅らせることができます。

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02

1. 設問の通り

2. 誤り
  天井と周囲の壁等との間に隙間を設けない構造方法でも、脱落に対する安
  全性の検討を省略することはできません。

3. 設問の通り
  産業廃棄物である高炉スラグを再利用することは、環境への配慮となりま
  す。

4. 設問の通り

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03

1 正。

2 誤。天井と周囲の壁等との間に隙間を設けない構造方法でも、地震時における天井材の脱落に対する安全性の検討を省略することは出来ません。

3 正。高炉スラグを利用することは、環境に配慮した建築物の実現につながります。

4 正。

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