一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問108
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- スラブの配筋において、特記がなかったので、上端筋、下端筋それぞれにスペーサーをスラブ1m2当たり1.3個程度配置した。
- 普通コンクリート(設計基準強度27N/mm2)の耐力壁の脚部におけるSD295Aの鉄筋の重ね継手については、特記がなかったので、フックなしとし、その重ね継手の長さを40dとした。
- 機械式継手を用いる大梁の主筋の配筋において、隣り合う鉄筋の継手位置をずらして配筋するに当たり、カップラーの中心間で400mm以上、かつ、カップラー端部の間のあきが40mm以上となるように組み立てた。
- D22の主筋のガス圧接継手の外観検査において、鉄筋中心軸の偏心量の合格基準値を5mmとした。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.設問の通りです。
スラブの配筋において、スペーサーの個数は、上端筋、下端筋ともそれぞれ1㎡当たり1.3個程度とします。
2.設問の通りです。
コンクリートの設計基準強度が27N/㎟でSD295Aの重ね継手の長さは、フックなしの場合、呼び名の数値の35倍以上とします。
3.設問の通りです。
機械式継手の隣り合う鉄筋の継手位置は、400㎜以上かつカップラーの長さ+40㎜以上ずらすものとし、コンクリートが十分にまわるようにします。
4.設問の記述は誤りです。
圧接部における鉄筋中心軸の偏心率は、鉄筋径の1/5以下とします。よって22×1/5=4.4㎜以下を合格とします。(鉄筋径が異なる場合は小さい方の径によります。)
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02
1:設問通りです
スペーサーの配置はスラブの場合上下段ともに1.3個/m²程度とします。
2:設問通りです
耐力壁の重ね継手の長さは特記がなければ40dとなります。
3:設問通りです
カップラーとは鉄筋をつなぐための筒状のもので鉄筋の挿入後、ねじやモルタルにより固定させます。
隣り合う鉄筋の継手位置はカップラーの中心間は400㎜以上、カップラー端部間のあきは40㎜以上とします。
4:ガス圧接継手の外観検査における鉄筋中心軸の偏心量の合格基準値について、1/5d以下の基準があります。D22だと22x1/5=4.4mm以下となり5mmでは基準を満たしておらず誤りです。
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03
スラブ配筋のスペーサーの配置は、上端筋、下端筋それぞれに1.3個/㎡程
度とします。
2. 設問の通り
重ね継手の長さは、コンクリート強度、鉄筋の種類、使用箇所、フックの
有無によって決まります。
耐力壁でSD295A+Fc21〜36でフック無しの場合、重ね継手の長さは40d
とします。
3. 設問の通り
隣り合う継手の位置は、継手の種類により下記の通りとします。
・機械式継手…カップラーの中心間400㎜以上、かつ、カップラー端部間
のあき40㎜以上
・圧接/溶接継手…継手中心間400㎜以上
4. 誤り
圧接部における鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径(径の異なる場合は細い
方)の1/5以下とします。よって、D22の場合、4.4㎜以下でなければいけ
ません。
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