一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問111
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問111 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 暑中コンクリート工事の適用期間に関して特記がなく、コンクリートの打込み予定日の日平均気温の平年値が25°Cを超えていたので、暑中コンクリート工事として施工計画書を提出させた。
- 柱、梁、スラブ及び壁に打ち込むコンクリートの粗骨材については、特記がなかったので、最大寸法25mmの砕石が使用されることを確認した。
- コンクリートの打継ぎ面のレイタンスについては、高圧水洗やワイヤーブラシ掛けにより除去し、健全なコンクリート面が露出していることを確認した。
- 柱や壁の打込み後のコンクリートの養生において、透水性の小さいせき板で保護されている部分については、湿潤養生されているものとみなして、湿潤養生を省略した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
一般的に日平均気温が25℃を超える時期は暑中コンクリート工事とします。
日平均気温が4℃以下となる時期は寒中コンクリート工事となります。
2:骨材の最大寸法は以下の通りです。
・砂利...20~25mm
・砕石...20mm
・粗骨材...15mm
・細骨材...2.5mm
・高炉スラグ砕石...20mm
したがって「最大寸法25mmの砕石」が誤りです。
3:設問通りです
レイタンスとはコンクリート打ち込み後、ブリーディングに伴ってコンクリート表面に微粒物が沈積するものを言います。
レイタンスは打継の障害となるので取り除く必要があります。
4:設問通りです
養生方法の例として以下が挙げられます。
・透水性の小さいせき板による被覆
・養生マットまたは水密シートによる被覆
・散水、噴霧
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02
正解は2です。
1.設問の通りです。
暑中コンクリート工事を適用する期間は、日平均気温の平年値が25℃を超える期間を基準とします。
2.設問の記述は誤りです。
粗骨材の最大寸法は、鉄筋のあきの4/5以下かつ最小かぶり厚さ以下とし、特記がない場合、柱、はり、スラブおよび壁に使用する砕石の最大寸法は20㎜とします。
3.設問の通りです。
レイタンスが生成したコンクリート打継ぎ面は、高圧ジェット水による洗浄、ワイヤーブラシがけによる脆弱層の除去などを行い、健全なコンクリートを露出させなければなりません。
4.設問の通りです。
打込み後のコンクリートは、透水性の小さいせき板による被覆、養生マットまたは水密シートによる被覆、散水、噴霧、膜養生剤の塗布などにより湿潤養生を行います。
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03
コンクリート打設予定日の日平均気温の平年値が25℃を超える期間は、暑
中コンクリートの適応期間とされています。
(公共建築工事標準仕様書)
2. 誤り
砕石、粗骨材の最大寸法は20㎜とします。25㎜は砂利の最大寸法です。
3. 設問の通り
レイタンスとは、コンクリートの表面に堆積した脆弱な薄層を言います。
これを処理しないまま打継ぎをすると、コンクリートの付着を阻害するた
め、ワイヤーブラシなどで取り除き、健全なコンクリートを露出させてか
ら打ち継ぎます。
4. 設問の通り
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