一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問121

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの建込みの際の孔壁の欠損によるスライムや建込み期間中に生じたスライムの処理を行う二次スライム処理については、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式により行った。
  • 屋根工事において、銅板葺きの留付けに用いる釘や金物については、ステンレス製のものを使用した。
  • 塗装工事において、屋外に露出する亜鉛めっき鋼面への錆(さび)止め塗料塗りについては、特記がなかったので、一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイントを使用した。
  • 外壁乾式工法による石張り工事において、目地に用いるシーリング材については、特記がなかったので、シリコーン系シーリング材を使用した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1:設問通りです
スライムとは杭工事の際の掘削時に底にたまった孔内の崩落土や泥水中の土砂がたまったものです。
これを除去するために底ざらいバケット方式、水中ポンプ方式、エアーリフト方式があります。

2:設問通りです
銅板葺の留め付けに用いる固定釘は銅製のものを用いますが、電食を考慮して黄銅釘もしくはステンレス釘のものでも代用されます。

3:設問通りです
亜鉛メッキ鋼面の錆止め塗料について、屋外の場合は鉛酸カルシウムペイントもしくは変性エポキシ樹脂プライマーが用いられます。

4:シリコーン系シーリング材、が誤りです。
外壁乾式工法における目地には2成分形ポリサルファイド系シーリング材を用います。
シリコーン系シーリング材は汚れが目立ってしまうので使用することはできません。

参考になった数22

02

1. 設問の通り
  アースドリル工法の二次スライム処理は、コンクリート打込み直前に水中
  ポンプ方式、またはエアーリフト方式により行います。
  なお、掘削完了直後に行う一次スライム処理は底ざらいバケットにより行
  います。

2. 設問の通り

3. 設問の通り
  亜鉛めっき鋼面錆止め塗料の種別はA種(一液形変性エポキシ樹脂さび止
  めペイント)又はB種(変性エポキシ樹脂プライマー)とし、特記がない
  場合、A種とします。

4. 誤り
  特記がない場合、外壁乾式工法の目地は[変成シリコーン系シーリング]と
  します。シリコーン系シーリングとは異なるものなので、注意が必要で
  す。

参考になった数7

03

正解は4です。

1.設問の通りです。

アースドリル工法において、鉄筋かご建込みの際の孔壁の欠損によるスライムや建込み期間中に生じたスライムは、二次孔底処理としてコンクリート打込み直前に水中ポンプ方式などにより除去します。

2.設問の通りです。

銅板葺きの留付けに用いる固定釘は、銅製平頭長さ25㎜、太さ1.8㎜以上のものを吊子留め、平板留めに使用します。また、銅は軟らかいので、ステンレス釘を使用する場合もあります。

3.設問の通りです。

亜鉛めっき鋼面の下塗り塗料には、一液型変形エポキシ樹脂さび止めペイントまたは変性エポキシ樹脂プライマーが用いられます。

4.設問の記述は誤りです。

シーリング材は、石材のはっ水汚染防止の観点から2成分形ポリサルファイド系の使用が一般的です。シリコーン系シーリング材は、確実にはっ水汚染を生じるので使用してはなりません。

参考になった数5