一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問123
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問123 (訂正依頼・報告はこちら)
各種改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 防水改修工事において、既存保護コンクリートの撤去に用いるハンドブレーカーは、躯体や仕上げ材に損傷を与えないように、質量15kg未満のものとした。
- アスベスト含有建材の除去工事においては、除去したアスベスト含有吹付け材等の飛散防止のため、除去作業場所にて、所定のプラスチック製の袋の中に入れ、袋の中の空気を十分に抜く際に、この材等が湿潤化していることを確認した。
- コンクリート打放し仕上げ外壁のひび割れ部の改修工事において、自動式低圧エポキシ樹脂注入工法で行うに当たり、エポキシ樹脂注入材の注入完了後、注入材が硬化する前に速やかに注入器具を撤去した。
- アルミニウム製建具のかぶせ工法による改修工事において、新規建具と鉄筋コンクリート造の躯体との取合い部に用いるシーリング材については、目地深さが所定の寸法であり、新規建具と躯体間の挙動が少ないことが確認できたので、ボンドブレーカーを省略し三面接着とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
取合い部の仕上げや構造体等に影響を及ぼさないよう、原則質量15kg未満
のハンドブレーカーを使用します。
2. 設問の通り
アスベスト含有吹付材は、厚さ0.15㎜以上のプラスチック袋等の耐水性材
料の中に入れ、袋の空気をよく抜いて密閉し、その際にはアスベスト含有
材が湿潤化または固形化していることを確認します。
3. 誤り
エポキシ樹脂注入の施工にあたっては、注入器具を取り付けたまま硬化養
生をし、[硬化後]に注入器具及びシール材を除去します。
4. 設問の通り
コンクリート躯体と建具枠の取合い目地はノンワーキングジョイントとな
るので、3面接着とします。かぶせ工法による場合にも同様です。
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02
正解は3です。
1.設問の通りです。
防水改修工事において、既存保護コンクリートなどの撤去は、ハンドブレーカ―などを使用し、躯体や他の仕上げ材に損傷を与えないように注意します。質量は15㎏未満のものを標準とします。
2.設問の通りです。
除去した石綿含有吹付け材などは、除去作業場所において、厚さが0.15㎜以上のプラスチック袋などの耐水性の材料の中に入れ、袋の中の空気をよく抜いて、密封します。この際、石綿含有吹付け材などが湿潤化または固形化していることを確認します。
3.設問の記述は誤りです。
エポキシ樹脂の注入完了後は、注入器具を取付けたまま硬化養生を行います。
4.設問の通りです。
建具改修工事において、目地深さが所要の寸法の場合で、動きの小さい建具枠回りは、3面接着します。
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03
1:設問通りです
ハンドブレーカーは取り合い部の仕上げや構造体などに影響を及ぼさないように扱いやすい重量のものを使用します。
2:設問通りです
アスベストの飛散を防ぐための対策の一つに、セメント固化し十分な強度を有するプラスチック袋で二重に梱包して処分する方法もあります。
3:注入材が硬化する前に速やかに注入器具を撤去した、が誤りです。
エポキシ樹脂の注入完了後は注入器具は取り付けたまま硬化養生を行います。
4:設問通りです
鉄筋コンクリート造の建具まわりの目地については被着体の動きが想定されないノンワーキングジョイントとなります。この場合、バックアップ材やボンドブレーカーは用いず(2面接着)、3面接着とします。
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