一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問124

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り
  [セトリング]…丸太組用木材(ログ材)の自重や乾燥収縮により、壁の高さ
  が低くなる現象を言います。主に辺材に起こるので、辺材の多い樹齢が若
  い木材ほど起こりやすくなります。

2. 誤り
  [リバウンド]…大規模な掘削によって、地中応力が解放され掘削底面の地盤
  が浮き上がる現象です。
  設問の記述は[ヒービング]についての内容です。

3. 設問の通り
  [ラミネーション]…鋼材の製造において、気泡や非金属介在物等が圧延方向
  に伸ばされ層状になった状態の内部欠陥を言います。

4. 設問の通り
  [強化ガラス]…フロートガラスを加熱した後に急冷して、ガラス表面に圧縮
  応力層を形成し、強化したガラスです。

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02

正解は2です。

1.設問の通りです。

セトリングとは、丸太組工構法において、丸太組用木材の重みや乾燥収縮により、水平に積んだ丸太組用が沈下をおこし、壁の高さが低くなる現象のことです。

2.設問の記述は誤りです。

設問の説明はヒービングです。

リバウンドとは、根切り時の応力開放に伴う周辺地盤の浮上がりのことです。

3.設問の通りです。

ラミネーションとは、種々の酸化物、けい酸塩、硫化物の非金属介在物や気泡などが圧延によって圧延方向に延ばされ層状に分布することによってできる内部の層状欠陥のことです。

4.設問の通りです。

強化ガラスとは、ガラスを強化炉で650~700℃程度まで加熱したのち、両表面に空気を吹き付け急冷してガラス表面付近に強い圧縮応力層を形成し、耐風圧強度を約3倍に高めたガラスです。

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03

正解は2です。

1:設問通りです
乾燥による木材の収縮と丸太木材のそのものの重さにより、壁が下がってくる現象です。ログハウスでの建築ではクリアランスをあらかじめ取っていたりスペーサーを用いるなどして対策を講じています。

2:ヒービングの説明となっており誤りです。
リバウンドとは杭の打ち込みの際に地盤の抵抗により杭が戻される現象のことを指します。

3:設問通りです
ラミネーションは圧延方向に平行に薄く層状に存在する内部欠陥で、完全に分離もしくは面積的なひろがりを持った非金属物のためにその部分は強度的に弱くなってしまいます。

4:設問通りです
強化ガラスはフロートガラスより強度が強いですが破壊した場合でも破片が粉々になるので怪我のリスクも小さく、安全ガラスとも呼ばれます。

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