一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科2(環境・設備) 問37
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科2(環境・設備) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
照明設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 病院の手術室及び診察室の照明設備において、事務室に使用する光源に比べて演色性の低い光源を使用した。
- 住宅のリビングの間接照明において、熱放射が少なく、ランプ交換等のメンテナンス頻度が少ないLEDランプを使用した。
- 事務室の照明計画において、ランプのサイズが小さく高輝度のLEDランプを使用するに当たり、グレアに配慮して、光源が直接目に入らないようにした。
- 事務室の照明計画において、ブラインドの自動制御により昼光を利用し、かつ、照度センサーを用いた照明の制御も併せて行うことにより、消費電力が少なくなるようにした。
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この過去問の解説 (3件)
01
不適当なものは「病院の手術室及び診察室の照明設備において、事務室に使用する光源に比べて演色性の低い光源を使用した。」です。
設問の記述は誤りです。
演色は照明による物体色の見え方です。演色性は物体色の見え方を決定する光源の性質です。病院、診療所は患者の顔色などを見て診断するので、演色性は高い方がよいです。
設問の通りです。
LED(発光ダイオード)は寿命が長い・消費電力が少ない・発熱が少ない・紫外線をほとんど出さない・軽量・小型が特徴です。
設問の通りです。
光源が直接目に入らないようにカバーを取り付けるなどの方法があります。
設問の通りです。
設問の記述は、「昼光利用照明制御」です。その他に、タイマー等によって制御する「タイムスケジュール制御」人感センサーによって制御する、「人感センサーによる検知制御」設置当初やランプ交換時など、ランプ点灯初期の余分な明るさを自動的に調光し制御する、「適正照度維持制御」があります。
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02
照明設備に関する問題です。
演色性を低くすることが誤りです。
演色とは照明による物体色の見え方であり、演色性とは物体色の見え方を決定する光源の性質を言います。患者の顔色をみて判断する病院や診断所は、演色性が高い方がよいとされています。
設問通りです。
LED(発光ダイオード)は、半導体に電気エネルギーを与えると発行する仕組みで・寿命が長い・消費電力が少ない・発熱が少ない等のメリットがあります。
設問通りです。
照明計画における留意点として・用途に応じた照度、演色性・グレアをなくす仕組み・部屋内の照度差が起きない等があります。LEDは、性能面から事務所での使用に適していると言えます。
設問通りです。
自然光を適度に部屋に取り入れたり、センサーによる照度の調整を行うことで日中の消費電力を抑えることにつながります。
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03
この問題は、照明設備に関する問題です。
演色性やグレア等の照明の特徴に関する問題や、省エネルギーに絡ませた問題が多く出題されます。
誤りです。
病院での手術や診察は、患者の顔色や患部の色等を見て行うため、演色性の高い照明設備を使用することが望ましいです。
正しいです。
住宅の照明設備では、ランプの交換等のメンテナンス頻度が低く、熱放射が少ないLEDを設置することにより省エネルギー性に配慮した計画とすることが望ましいです。
正しいです。
グレアとは、高輝度な点や面が視野に入ることによって起こる、一時的な視力の低下、目の不快感などの障害のことです。
事務室の照明計画においては、グレアに配慮し、光源が直接目に入らないように工夫することが大切です。
正しいです。
事務室の照明計画においては、ブラインドの自動制御等により昼光を室内に取り込み、照度センサーを用いた制御を併せて計画することにより、照明器具の消費電力を削減することが望ましいです。
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