一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科4(構造) 問83
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科4(構造) 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。
- 断面内に打継ぎ部を有する基礎梁において、必要な定着長さが確保されていたので、図-1に示すように、基礎梁の側面にあばら筋の重ね継手を設けた。
- 片側に床スラブが取り付いた梁のあばら筋において、必要な余長が確保されていたので、図-2に示すように、あばら筋の末端の一端を90度フックとした。
- 梁下端主筋において、必要な重ね継手長さを確保したうえで、応力集中を避けるために、図-3に示すように、継手位置をずらして配筋した。
- 長方形孔を有する梁において、あばら筋に加え、図-4に示すように、軸方向補強筋を長方形孔の上下に配筋した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
梁せいの大きな基礎梁など、あばら筋を分割する場合のあばら筋・副あばら筋の形状について、
図のように端部にフックを設け継ぎ手長さL1hは所定の規定を満たす必要があります。(配筋標準図参照)
2:設問通りです
90°フックの位置はスラブの付く側とし、取り付くスラブが無い側は135°フックとします。余長は8d以上とします。
3:誤りです
重ね継手を行う場合、継手位置を0.5Lずらすか1.5L以上ずらすか、とします。
4:設問通りです
開口部のあばら筋の受け材として横筋を入れます。
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02
せいの大きな梁のあばら筋の端部は、打継ぎ部において重ね継手とし、上下ともに180度フックとします。
2. 正しく、記述の通りです。
片側にスラブの取り付いた梁のあばら筋は、上部がスラブ内にあるので、末端の一端を90度フックとしても問題ありません。
3. 誤りです。
継手部分は構造的に弱い部分であるため、原則として1箇所に集中させずに、相互にずらして設けるのが良いとされています。
隣り合う継手の位置は、重ね継手の長さをLとした場合、ずらす位置はあきが確保できる場合0.5L、あきが確保できない場合は1.5L以上にしなければなりません。
4. 正しく、記述の通りです。
長方形孔に対する開口補強は長方形孔上下に軸方向補強筋とあばら筋を配筋します。
開口部周辺には応力が集中することによるひび割れも発生しやすくなるため、適切に補強することが必要です。
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03
2.正。正しい図です。
3.誤。隣接鉄筋の重ね継手は、継手部を0.5Lまたは1.5L以上ずらす必要があります。
L:重ね継手長さ
4.正。正しい図です。
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