一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科5(施工) 問101

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科5(施工) 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

民間工事における一般的な施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 工種別の施工計画書は、どの工事においても共通的に利用できるように作成されたものではなく、対象となる個別の工事の条件や特徴等を踏まえて具体的に検討したうえで作成されたものであり、監理者は工種別の施工計画書の提出を受ける。
  • 施工計画書の一部である品質計画は、工事において使用予定の材料、仕上げの程度、性能、精度等の施工の目標、品質管理及び管理の体制について具体的に記載したものであり、当該工事に相応して妥当である場合は、監理者は品質計画を承認する必要がある。
  • 工事の総合的な計画をまとめて作成する総合施工計画書は、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や、主要工事の施工方法、品質目標と管理方針等の大要を定めたものであり、監理者は総合施工計画書の提出を受ける。
  • 工事請負契約書の規定に基づく施工条件の変更等により、実施工程表を変更する必要が生じた場合は、施工に支障がないように、監理者は変更部分の工事と並行して変更された実施工程表を承認する必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1:設問通りです。
工種別施工計画書は一工程の施工の着手の前に総合施工計画書に基づき監理者と協議のもと、工種別に作成する計画書で、小規模で標準化されているような工事などは省略することができます。

2:設問通りです。
施工者は、工事開始前に監理者と協議のもと
・品質管理組織
・管理項目および管理値
・品質管理実施方法
・品質評価方法
・管理値を外れた場合の措置
を含んだ品質管理計画を立案します。

3:設問通りです。
総合施工計画書は工事の着手に先立って
・総合仮設を含めた工事の全般的な進め方、主要工事の施工方法
・品質目標と管理方針、重要管理事項
の総合的な計画書を作成し、監理者に提出します。

4:「並行して」が誤りです。
設問のように実施工程表を変更する必要が生じた場合には、監理者は変更部分の工事と「先行して」変更された実施工程表を承認する必要があります。

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02

施工計画書や品質計画、工程表に関する問題です。

計画書の作成や監理者の承認は、「施工に先立ち行う」ことが原則であることを覚えておきましょう。

選択肢1. 工種別の施工計画書は、どの工事においても共通的に利用できるように作成されたものではなく、対象となる個別の工事の条件や特徴等を踏まえて具体的に検討したうえで作成されたものであり、監理者は工種別の施工計画書の提出を受ける。

正しいです。

工事種別施工計画書とは、個別の工事に関する具体的な計画を定めた計画書であり、総合施工計画書に基づいて工種別に作成されます。

工事の施工に先立ち作成され、監理者に提出する必要があります。

選択肢2. 施工計画書の一部である品質計画は、工事において使用予定の材料、仕上げの程度、性能、精度等の施工の目標、品質管理及び管理の体制について具体的に記載したものであり、当該工事に相応して妥当である場合は、監理者は品質計画を承認する必要がある。

正しいです。

品質計画とは、総合施工計画書の一部であり、品質目標や管理方針について具体的に記したものです。

品質計画の部分は監理者の承認を受ける必要があります。

選択肢3. 工事の総合的な計画をまとめて作成する総合施工計画書は、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や、主要工事の施工方法、品質目標と管理方針等の大要を定めたものであり、監理者は総合施工計画書の提出を受ける。

正しいです。

総合施工計画書とは、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や施工方法、品質計画(品質目標や管理方針、重要管理事項等)を定めた総合的な計画書です。

工事着手に先立ち作成され、監理者に提出する必要があります。

選択肢4. 工事請負契約書の規定に基づく施工条件の変更等により、実施工程表を変更する必要が生じた場合は、施工に支障がないように、監理者は変更部分の工事と並行して変更された実施工程表を承認する必要がある。

誤りです。

実施工程表とは、工事の作業手順や工期を定め作成されたものです。

施工の順序及び工期全体を監視できるものであり、変更があった場合は当該部分の施工に先立ち、監理者の承認を受ける必要があります。

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03

1.正しい記述です。

2.正しい記述です。

3.正しい記述です。

4.施工と並行してではなく、施工に先立ち監理者の承認が必要となります。

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