一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科5(施工) 問121

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科5(施工) 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

各種工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • 施工中における建具の鍵については、コンストラクションキーシステムを用いたので、施工完了後に、シリンダーは取り替えずに工事用の伴から本設用の鍵に切り替え、不用となった工事用の鍵が回収されていることを確認した。
  • 屋上緑化システムを採用した屋根に設けるルーフドレンについては、その口径が目詰まりを考慮して余裕のある管径になっていることを確認したうえで、1排水面積に対して2箇所以上設置されていることを確認した。
  • 軽量鉄骨天井下地工事において、照明器具の設置に当たり、野縁及び野縁受をやむを得ず切断しなければならなかったので、溶断することを承認した。
  • 内装工事において、タイルカーペットをフリーアクセスフロア(高さ調整式)に敷設するに当たり、フリーアクセスフロアの床パネルの段違いや隙間が0.5mm以下に調整されていることを確認した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1:設問通りです
コンストラクションキーとは建物の施工中のみマスターキーシステムとなり、施工後はシリンダーを変えずに簡単な操作で一般の状態にすることができるキーシステムです。キーシステムは他に、マスターキー、逆マスターキーがあります。

2:設問通りです
万一のドレンの詰まりを想定し、ルーフドレンは最低でも2か所は設置します。必要に応じてオーバーフロー管の設置も行う場合もあります。

3:溶断することを承認した、が誤りです。
野縁、野縁受を開口のために切断する場合、溶断は行うことはできません。MバーカッターやCチャンカッターを用いて切断します。

4:設問通りです。
タイルカーペットをフリーアクセスフロアに敷設するに当たり、床パネルの段違いや隙間は1mm以下に収めます。また、タイルカーペットはパネルの目地にまたがるように割り付けます。

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02

この問題は各種工事に関する複合問題です。

設問ごとに工事種が異なりますが、ほとんどが過去問からの出題の為、しっかり復習しておきましょう。

選択肢1. 施工中における建具の鍵については、コンストラクションキーシステムを用いたので、施工完了後に、シリンダーは取り替えずに工事用の伴から本設用の鍵に切り替え、不用となった工事用の鍵が回収されていることを確認した。

正しいです。

コンストラクションキーとは工事期間のみ使用する鍵のことであり、工事完了後にシリンダーを取り替えず工事用の鍵から本設用の鍵に切り替えが可能です。

不要となった工事用の鍵は、回収されていることを監理者が確認することが適切です。

選択肢2. 屋上緑化システムを採用した屋根に設けるルーフドレンについては、その口径が目詰まりを考慮して余裕のある管径になっていることを確認したうえで、1排水面積に対して2箇所以上設置されていることを確認した。

正しいです。

屋上緑化システムを採用した屋根に設けるルーフドレンは1排水面積に対して2箇所以上設置し、かつ、余裕のある管径になっていることを監理者が確認することが適切です。

選択肢3. 軽量鉄骨天井下地工事において、照明器具の設置に当たり、野縁及び野縁受をやむを得ず切断しなければならなかったので、溶断することを承認した。

誤りです。

軽量鉄骨天井下地工事において野縁や野縁受けを切断する場合、切断後に開口部の補強を施す必要があります。

溶断を行ってはなりません。

選択肢4. 内装工事において、タイルカーペットをフリーアクセスフロア(高さ調整式)に敷設するに当たり、フリーアクセスフロアの床パネルの段違いや隙間が0.5mm以下に調整されていることを確認した。

正しいです。

内装工事において、フリーアクセスフロアのパネル間の隙間は1mm以下に調整する必要があります。

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03

1.正しい記述です。

2.正しい記述です。

3.野縁等の切断に溶断を行ってはいけません。

4.正しい記述です。

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