一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科2(環境・設備) 問24

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科2(環境・設備) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

図 − 1 の A ~ D に示すような熱性能(熱容量と断熱性能)を有する建築物について、室内空間の暖房開始前から暖房停止後までの室温変動を、図 − 2 の イ ~ ニ として模式的に示している。A ~ Dとイ ~ ニとの組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、A ~ Dの室形状・暖房時間・発熱量は同一であり、AとC、BとDの断熱性能は同一であるものとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

正答肢は[2]です。
断熱性能が同じ場合、熱容量が小さい方が暖まりやすく、冷めやすくなります。
また、断熱性能が高いほど暖房時の室温を高く保つことができます。
イ、ハはロ、ニと比較して暖まりやすく冷めやすいことから熱容量は小さいと判断できます。
イ、ロの室温>ハ、ニの室温からイ、ロは断熱性能は高いと判断できます。
以上より
イ:熱容量小・断熱性能高→B
ロ:熱容量大・断熱性能高→D
ハ:熱容量小・断熱性能低→A
ニ:熱容量大・断熱性能低→C

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02

2 [正]
熱容量が大きいと、熱しにくく冷めにくい性質があります。暖房時の室温変動において、熱容量が同一の場合、断熱性能を向上させると熱損失が少ないため、短時間で設定室温に到達し(立ち上がりが早い)、室温低下は緩やか(立下りが緩やか)になります。以上のことから、熱容量の小さい建築物AとBに着目して考えます。暖房開始からの室温上昇が堅調なイとハのグラフが、建築物AとBに当てはまります。高い室温まで到達するイのグラフが断熱性能の高い建築物Bを示し、低い室温までしか到達しないハのグラフが、電熱性能の低い建築物Aを示します。建築物CとDは、熱容量が大きいので、暖房開始から室温上昇が緩やかなロとニのグラフにて同様に考え、ロが断熱性能の高い建築物D、ニが断熱性能の低い建築物Cを示します。

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03

2.〇
熱容量の大小は温度の上下に関係し、大きいと暖まりにくく、冷めにくいです。
また、断熱性能の高低は、高いと最高温度のが高くなり、温度降下も遅くなります。
イ・ロは最高温度が高いので断熱性能が高く、ロ・ニは暖房開始後、暖まりにくいことがわかるため、熱容量が大きいことがわかります。

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