一級建築士の過去問
令和3年（2021年）
学科3（法規） 問48

建築基準法に適合します。

令123条2項1号により、屋外に設ける避難階段はその階段に通ずる出入口以外の開口部から2m以上離す必要があります。

建築基準法に適合します。

令126条の2第1項3号により、階段や昇降機の昇降路の部分には排煙設備を設ける必要はありません。

建築基準法に適合します。

令124条1項1号により、物品販売業を営む店舗の各階における避難階段の幅の合計は最大の階で計算し、床100㎡あたり60cm以上とする必要があります。

つまり　500㎡ × 60cm／100㎡ ＝ 300cm　となります。

建築基準法に適合しません。

令122条2項により、3階以上の階を物品販売業を営む店舗は2以上の直通階段を設け、特別避難階段または避難階段とする必要があり、どちらも耐火構造である必要があります。

適合します。

令１２３条２項に屋外に設ける避難階段の構造が定められています。

令１２３条２項一号

「階段は、その階段に通ずる出入口以外の開口部（～）から2m以上の距離に設けること。」

適合します。

令１２６条の２第１項のただし書きにより設置不要

同項三号に該当

「階段の部分、昇降機の昇降路の部分（当該昇降機の乗降のための乗降ロビーの部分を含む。）その他これらに類する建築物の部分」

適合します。

令１２４条では物品販売業を営む店舗における避難階段等の幅について定められています。

同条１項一号

「各階における避難階段及び特別避難階段の幅の合計は、その直上階以上の階（地階にあつては、当該階以下の階）のうち床面積が最大の階における床面積100m²につき60cmの割合で計算した数値以上とすること。」

各階の床面積が500m²の為、5×60cm＝3m以上必要となります。

不適合です。

令１２２条２項

「３階以上の階を物品販売業を営む店舗の用途に供する建築物にあつては、各階の売場及び屋上広場に通ずる２以上の直通階段を設け、これを次条の規定による避難階段又は特別避難階段としなければならない。」

また令１２３条２項三号（避難階段の構造）及び同条３項十一号（特別避難階段の構造）により、どちらも「階段は、耐火構造とし、避難階まで直通すること。」とあります。