一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(計画) 問7

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問題

一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(計画) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

各種建築物のゾーニング計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 市庁舎の計画に当たり、市民が通常利用するメインエントランス、職員・サービスのエントランス、議会エントランスを、それぞれ別に設けた。
  • 施設一体型の義務教育学校の計画に当たり、低学年児童が安心して運動や遊ぶことができるように、専用の運動広場を設けた。
  • 調査・研究部門をもつ博物館の計画に当たり、研究対象である収蔵品を不必要に移動させることがないよう、研究部門を収蔵部門に近接して配置した。
  • 総合病院の計画に当たり、ICU(集中治療室)を、人や機器の出入りが多い手術部と離し、療養できる病棟部門に配置した。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は建築物のゾーニング計画に関する問題です。

利用者や職員の動線をイメージして建築物ごとに覚えることがポイントです。

選択肢1. 市庁舎の計画に当たり、市民が通常利用するメインエントランス、職員・サービスのエントランス、議会エントランスを、それぞれ別に設けた。

正しいです。

市庁舎は利用者や職員の動線を明確に分離する必要がああります。

利用者が日常利用するエントランス、職員・サービスのエントランス、議会用のエントランスをそれぞれ別に設けることが望ましいです。

選択肢2. 施設一体型の義務教育学校の計画に当たり、低学年児童が安心して運動や遊ぶことができるように、専用の運動広場を設けた。

正しいです。

義務教育学校において、安全や安心に配慮して低学年児童用の専用の運動広場を設けることが望ましいです。

選択肢3. 調査・研究部門をもつ博物館の計画に当たり、研究対象である収蔵品を不必要に移動させることがないよう、研究部門を収蔵部門に近接して配置した。

正しいです。

研究対象である収蔵品の移動距離が最短となるように、研究部門と収蔵部門を近接して配置することが望ましいです。

選択肢4. 総合病院の計画に当たり、ICU(集中治療室)を、人や機器の出入りが多い手術部と離し、療養できる病棟部門に配置した。

誤りです。

病院の手術部は手術に関連性の強い室との連絡を重視するため、ICUやX線室と近づけることが望ましいです。

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02

建築物のゾーニング計画に関する問題です。

選択肢1. 市庁舎の計画に当たり、市民が通常利用するメインエントランス、職員・サービスのエントランス、議会エントランスを、それぞれ別に設けた。

正しいです。

市庁舎では、利用者や職員の動線を明確に区別することが必要です。

このために、一般利用者向けのエントランス、職員やサービス向けのエントランス、そして議会利用のためのエントランスを、それぞれ別に設けることが望ましいです。

選択肢2. 施設一体型の義務教育学校の計画に当たり、低学年児童が安心して運動や遊ぶことができるように、専用の運動広場を設けた。

正しいです。

義務教育学校において、安全や安心に運動や遊ぶことができるように、低学年児童用の専用の運動広場を設けることが望ましいです。

選択肢3. 調査・研究部門をもつ博物館の計画に当たり、研究対象である収蔵品を不必要に移動させることがないよう、研究部門を収蔵部門に近接して配置した。

正しいです。

調査・研究部門をもつ博物館では、研究対象である収蔵品を移動させる距離が短くなるように、研究部門を収蔵部門に近接して配置することが望ましいです。

選択肢4. 総合病院の計画に当たり、ICU(集中治療室)を、人や機器の出入りが多い手術部と離し、療養できる病棟部門に配置した。

誤りです。

ICUの配置計画は、患者の治療や検査などに効果的かつ効率的に対応できるように、手術部X線室と近づけることが望ましいです。

まとめ

建物利用者や職員の動線をイメージしながら学習しましょう。

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