一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科2(環境・設備) 問17
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問題
一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科2(環境・設備) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 雷保護システムにおけるSPD(サージ防護デバイス)は、建築物に対する直撃雷・近傍雷による雷害から、電気・電子機器を守るために設置する装置のことである。
- 同一容量の負荷設備に電力を供給する場合における電線の断面積は、同じ種類の電線であれば、配電電圧が400Vよりも200Vのほうが、小さいものを使用することができる。
- かご形三相誘導電動機の始動電流は、全電圧始動方式(直入れ始動)よりもスターデルタ始動方式のほうが小さくなる。
- 鉄骨造の建築物における雷保護システムの引き下げ導線は、地上部分の構造体の鉄骨を利用することができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は電気設備に関する問題です。
電気設備の電流の流れ方や雷による過電流等、深い知識が必要です。しっかり復習しておきましょう。
正しいです。
SPD(サージ保護デバイス)とは、雷などで建築物に生じる瞬間的な高電圧や大電流から電気回路・電子機器を守る装置のことです。
誤りです。
電線の断面積は、同じ種類の電線であれば配電電圧が高いほど小さくなります。
よって、配電電圧が200Vよりも400Vの方が断面積を小さくできます。
正しいです。
ステーデルタ始動方式は全電圧始動方式と比べて、電動機の始動電流を約1/3に抑えながら起動することが可能です。
正しいです。
鉄骨造の建築物は構造体の鉄骨を雷保護システムの引き下げ導線として利用することが可能です。
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02
電気設備に関する問題です。
正しいです。
雷保護システムにおけるSPD(サージ防護デバイス)とは、建築物に対する直撃雷・近傍雷による雷害から、電気回路・電子機器を守る装置のことです。
誤りです。
同じ種類の電線の場合、配電電圧が高いほど電線の断面積は小さくなります。
よって、配電電圧が200Vよりも400Vの方が断面積を小さくできます。
正しいです。
スターデルタ始動方式は全電圧始動方式と比べ、電動機の始動電流を抑えながら起動することが可能です。
正しいです。
鉄骨造の建築物における雷保護システムの引き下げ導線に地上部分の構造体の鉄骨を利用することが可能です。
電気設備の電流の流れ方や雷による過電流などについて学習しましょう。
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03
この問いは、電気設備に関する問題です。
正解です。
建築物に対する直撃雷・近傍雷によって発生する雷害(過電圧・過電流)を雷サージと言います。雷保護システムにおけるSPD(Surge Protective Device:サージ防護デバイス)は、雷サージから電気・電子機器を守るために設置する装置です。
誤りです。
電線は電気の通り道であるため、電流が小さいほど電線を細くできます。電力=電圧×電流である為、同一容量の負荷設備に電力を供給する場合、電圧を高くする(200Vより400V)と電流が小さくなり、電線を細くできます。
正解です。
かご形三相誘導電動機は、特別な始動装置を使わない全電圧始動方式では大きな始動電流を必要とします。スターデルタ始動方式は、始動電流を小さくできるスター結線により始動し、電流が所定値になったら通常運転用のデルタ結線に切り替える方式であり、電路、遮断器等の容量が過大になることを防ぐことができます。
正解です。
引下げ導線とは、雷電流を受雷部から接地部へ流すための部分で、S造、RC造、SRC造においては、構造体の鉄骨や相互接続した鉄筋を引下げ導線として利用することが望ましいです。
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