一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科2(環境・設備) 問16
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問題
一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科2(環境・設備) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 力率は、交流回路に電力を供給する際における、「皮相電力」を「有効電力」で除したものである。
- 需要率は、ある電力系統における、「接続された負荷の最大需要電力」を「負荷設備容量の総和」で除したものである。
- 負荷率は、ある期間における、「平均需要電力」を「最大需要電力」で除したものである。
- 不等率は、「ある系統に接続されている個々の負荷の最大需要電力の合計」を「その系統の最大需要電力」で除したものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
電気設備に関する問題です。
誤りです。
力率とは、交流回路において有効電力として使える割合のことであり、以下の式で表せます。
有効電力 / 皮相電力
正しいです。
需要率とは、同時使用を考慮した指標のことであり、以下の式で表せます。
接続された負荷の最大需要電力 / 負荷設備容量の総和
正しいです。
負荷率とは、設備の運用が効率的であるかどうかを表した指標のことであり、以下の式で表せます。
ある期間における平均需要電力 / 最大需要電力
正しいです。
不等率とは、各負荷が最大電力を消費する時間がどれだけ分散するかを表した指標のことであり、以下の式で表せます。
ある系統に接続されている最大需要電力の合計 / その系統の最大需要電力
用語の意味を学習しましょう。
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02
この問いは、電気設備に関する問題です。
誤りです。
力率は、交流回路に電力を供給する際における「有効電力/皮相電力(電圧と電流との積)」であり、実際に有効に使える電力の割合を示します。設問の記述は、分母と分子の関係が逆です。
正解です。
需要率は、「最大需要電力/負荷設備容量の合計」です。需要率が高いほど、負荷設備の同時利用率が高いことを示します。
正解です。
負荷率は、ある期間における「平均需要電力/最大需要電力」です。負荷率が高いほど、設備が効率的に運用されていることを示します。
正解です。
不等率は、「個々の負荷の最大需要電力の合計/系統の最大需要電力」です。不等率が高いほど、個々の負荷の最大需要電力が生じる時刻がずれている(等しくない)ことを示します。
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03
この問題は電気設備に関する問題です。
それぞれの用語の意味を深く理解する必要があります。しっかり復習しておきましょう。
誤りです。
力率は交流回路において有効電力として使える割合のことであり、「有効電力」を「皮相電力」で除した値です。
正しいです。
需要率とは「接続された負荷の最大需要電力」を「負荷設備容量の総和」で除した値であり、同時使用を考慮した指標のことです。
正しいです。
負荷率とはある期間における「平均需要電力」を「最大需要電力」で除した値であり、設備の運用が効率的であるかどうかを表した指標のことです。
正しいです。
不等率とは「ある系統に接続されている最大需要電力の合計」を「その系統の最大需要電力」で除した値であり、各負荷が最大電力を消費する時間がどれだけ分散するかを表した指標のことです。
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