一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科2(環境・設備) 問20
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問題
一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科2(環境・設備) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 我が国における「ZEB Ready」は、再生可能エネルギーによる削減分を除いて、基準となる一次エネルギー消費量から50%以上の省エネルギー化を達成した建築物と定義されている。
- 建築物の省エネルギー基準における一次エネルギー消費性能の評価指標BEIは、「評価建築物の省エネルギー量の合計」を「評価建築物の基準となる一次エネルギー消費量」で除した値と定義されている。
- 建築物の省エネルギー基準における外皮性能の評価指標PAL*(パルスター)は、その値が小さいほど建築物の外皮の熱性能が高いと判断される。
- 冷凍機に使用されている代替フロン(HFC)は、温室効果ガスの一種であり、モントリオール議定書のキガリ改正(2016年)により生産及び消費量の段階的削減が求められている。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問いは建築設備と環境に関する問題です。
正解です。
「ZEB Ready」は、定量的な定義として、再生可能エネルギーによる削減分を除いて、基準となる一次エネルギー消費量から50%以上の省エネルギー化を達成した建築物とされています。
誤りです。
BEI(Building Energy Index)は、「設計一次エネルギー消費量」を「基準一次エネルギー消費量」で除した値で、その値が小さいほど省エネ性能が高いです。
正解です。
非住宅建築物の外皮性能を表すPAL*(パルスター)は、「建築物の屋内周囲空間の年間熱負荷」を「屋内周囲空間の床面積の合計」で除した値で、その値が小さいほど建築物の外皮の熱性能が高いです。
正解です。
冷凍機に使用されている代替フロン(HFC)は、オゾン層破壊係数は0であるが、温室効果ガスの一種です。そのため、2016年にオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書の規制対象にHFCを追加し、生産及び消費量の段階的削減を求める改正が採択されました。
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02
環境・設備に関する問題です。
正しいです。
ZEB Readyとは、再生可能エネルギーを除き、基準となる一次エネルギー消費量から50%以上の省エネルギー化を達成した建築物のことです。
誤りです。
設問は建築物の設備システムの高効率化評価指標として用いられる「ERR」の説明文です。
BEIとは、建築物の一次エネルギー消費量の基準として用いる指標のことです。以下の式で表せます。
設計一次エネルギー消費量 / 基準一次エネルギー消費量
正しいです。
PAL*とは、建築物の省エネルギー基準における外皮性能の評価指標のことです。
値が小さいほど外皮の熱性能が高く、断熱性に優れている建築物と判断されます。
正しいです。
冷凍機に使用されている代替フロン(HFC)とは、強力な温室効果ガスの一種であり、モントリオール議定書にて削減対象とされました。
省エネルギー関する用語の意味を学習しましょう。
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03
この問題は環境・設備に関する問題です。
省エネルギー関する問題は近年増加傾向です。
用語の意味をしっかり理解できるよう繰り返し学習しましょう。
正しいです。
「ZEB Ready」とは、高断熱化及び高効率な省エネルギーを備えた建築物のことです。
具体的には、再生可能エネルギーを除き、基準となる一次エネルギー消費量から50%以上の省エネルギー化を達成した建築物のことです。
誤りです。
「BEI」とは、建築物の一次エネルギー消費量の基準として用いる指標のことです。
「設計一次エネルギー消費量」を「基準一次エネルギー消費量」で除した値と定義されています。
設問は建築物の設備システムの高効率化評価指標として用いられる「ERR」の説明文です。
正しいです。
「PAL*」とは、建築物の省エネルギー基準における外皮性能の評価指標のことです。
値が小さいほど外皮の熱性能が高く、断熱性に優れている建築物と判断されます。
正しいです。
冷凍機に使用されている代替フロン(HFC)は強力な温室効果ガスであり、モントリオール議定書にて削減対象とされました。
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