一級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問109 (学科5(施工) 問9)
問題文
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
一級建築士試験 令和5年(2023年) 問109(学科5(施工) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)には、施工荷重による たわみ を考慮して、一般に、10mm程度のキャンバー(むくり)がついていることから、短スパン部分に使用する場合には、スラブ厚が薄くならないようにする。
- コンクリート表面の硬化不良を起こしやすいせき板を現場で見分けるためには、せき板表面にセメントペーストを塗り付けて2~3日後に剥がして、その表面状態を確認する方法がある。
- 高さが3.5mを超えるパイプサポートを支柱に用いる型枠支保工には、高さ3.5mごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止する措置を講じる。
- 窓の下枠となる腰壁の型枠は、一般に、コンクリートが盛り上がることを防ぐために腰壁上端の端部に ふた を設け、その端部以外の開口部から腰壁部分のコンクリートの充填具合を点検できるようにする。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は型枠工事に関する問題です。スケッチや写真をよく確認し、工事中の状態をイメージできるようになると理解が深まります。
正しいです。
フラットデッキには10mm程度のむくりをつけてあるため、短スパン部分に使用する場合はスラブ厚を確保できるよう注意する必要があります。
正しいです。
せき板表面にセメントペーストを塗り付けて2~3日後に剥がし、その表面状態を確認することで、コンクリート表面の硬化不良の起こしやすさを見分けることができます。
誤りです。
パイプサポートは高さが3.5mを超える場合、2.0m以内ごとに直角2方向に水平つなぎを設けなければなりません。
正しいです。
腰壁の型枠はコンクリートが盛り上がることを防ぐために腰壁上端の端部に蓋を設け、端部以外の開口部からコンクリートの充填具合を点検できるようにします。
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02
型枠工事に関する問題は、
型枠工事に使用する材料(せき板・パイプサポート・セパレーター・スペーサー等)や、
型枠支保工設置時・解体時の注意点、
せき板の存置期間などがよく出題されます。
日数や間隔などを間違えないように覚えましょう。
正。
設問の通りです。
床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)とは、
コンクリート打設時に使用する薄鋼板製の型枠材および仮設材のことで、
型枠の解体が不要で支保工が大幅に削減されるため工期を短縮できます。
正。
設問の通りです。
木製のせき板を使用した場合、
木材に含まれる硬化阻害成分のリグニンや糖類などが
コンクリートのアルカリ性と反応し、
セメントの水和反応を阻害するため、硬化不良が起こります。
誤。
パイプサポートを支柱に用いる場合は、
高さが3.5mを超えるものについては、
高さ2mごとに水平つなぎを二方向に設けます。
正。
設問の通りです。
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03
型枠工事は数字と知識も問われます。
1つひとつ覚えておく必要があります。
フラットデッキ使用時は10mm程度むくりがついてます。
かかりしろも確保する必要があります。
コンクリートの建物に不具合が起きては大変です。
せき板の表面状態を確認しておく必要があります。
3.5mを超えるパイプサポートは2mごとに水平繋ぎを二方向に設けます。
選択肢の対応は正しいです。
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