一級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問26 (学科2(環境・設備) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 令和6年(2024年) 問26(学科2(環境・設備) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 大気透過率は、直射日光と天空光が大気を通過する場合の透過の程度を示す値である。
  • 北緯35度の地点において、快晴の夏至の日における単位面積当たりの終日直達日射量は、南向き鉛直面よりも東向き鉛直面のほうが大きい。
  • 輝度が一様な曇天空下で、測定点での窓の立体角が等しい場合、南面のみに側窓がある室内よりも天窓のみがある室内のほうが、測定点から南面向きに測定した鉛直面照度が低くなる。
  • 春分・秋分の日において、水平面上に立てた鉛直棒の直射日光による影の先端の軌跡は、ほぼ直線となる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

日照・日射・採光の問題は頻出です。

 

過去問をよく解き、しっかり覚えましょう。

選択肢1. 大気透過率は、直射日光と天空光が大気を通過する場合の透過の程度を示す値である。

誤りです。

 

大気透過率は、直射日光が大気を通過する場合の透過の程度を示す数値です。

 

選択肢2. 北緯35度の地点において、快晴の夏至の日における単位面積当たりの終日直達日射量は、南向き鉛直面よりも東向き鉛直面のほうが大きい。

正しいです。

 

グラフで夏至の日、冬至の日、春分の日、秋分の日の東西南北どの面の日射量が多いか把握しておきましょう。

選択肢3. 輝度が一様な曇天空下で、測定点での窓の立体角が等しい場合、南面のみに側窓がある室内よりも天窓のみがある室内のほうが、測定点から南面向きに測定した鉛直面照度が低くなる。

正しいです。

 

その通り覚えましょう。

選択肢4. 春分・秋分の日において、水平面上に立てた鉛直棒の直射日光による影の先端の軌跡は、ほぼ直線となる。

正しいです。

 

春分、秋分の日は直線、夏至の日はへの字、冬至の日は逆への字とイメージして覚えましょう。

参考になった数6

02

この問題は日照・日射・採光に関する問題です。

選択肢1. 大気透過率は、直射日光と天空光が大気を通過する場合の透過の程度を示す値である。

誤りです。

大気透過率は直射日光が大気を通過する場合の地表に届く割合を示す値です。

選択肢2. 北緯35度の地点において、快晴の夏至の日における単位面積当たりの終日直達日射量は、南向き鉛直面よりも東向き鉛直面のほうが大きい。

正しいです。

夏至の日は太陽が南に最も高く上がります。

南向き鉛直面(壁面)、東向き鉛直面(壁面)とを比べると東の方が日射量が多くなります。

選択肢3. 輝度が一様な曇天空下で、測定点での窓の立体角が等しい場合、南面のみに側窓がある室内よりも天窓のみがある室内のほうが、測定点から南面向きに測定した鉛直面照度が低くなる。

正しいです。

立体角投射率で用いられる半球面に面光源が投影される図をイメージするとわかりやすいです。

 

測定する鉛直面(室内の壁)に対して、窓の立体角が等しい(=半球面に投影された光が同じ面積となる)場合、

天窓と側窓では天窓のほうが半球面に対して斜めに光が入るので、鉛直面(室内の壁)に投影される面積が小さくなります。

よって、天窓のみある室のほうが鉛直面照度が低くなります。

選択肢4. 春分・秋分の日において、水平面上に立てた鉛直棒の直射日光による影の先端の軌跡は、ほぼ直線となる。

正しいです。

春分・秋分の日においては、影の先端の軌跡はほぼ直線になります。

参考になった数0