一級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問29 (学科2(環境・設備) 問9)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 令和6年(2024年) 問29(学科2(環境・設備) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 障壁において生ずる回折による音の減衰効果は、一般に、高音域よりも低音域のほうが高い。
  • 交通量の多い道路を無限に長い線音源と想定した場合には、受音点までの距離が2倍になるごとに、音圧レベルは約3dBずつ減衰する。
  • 拡散音場とみなせる室においては、音響パワーが一定の音源がある場合、室の平均吸音率が2倍になると、室内の音圧レベルは約3dB減少する。
  • 学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題は音響に関する問題です。

選択肢1. 障壁において生ずる回折による音の減衰効果は、一般に、高音域よりも低音域のほうが高い。

誤りです。

回折とは解説障害物の障害物の背後に回り込むことです。

高音域のほうが減衰効果が高いです。

選択肢2. 交通量の多い道路を無限に長い線音源と想定した場合には、受音点までの距離が2倍になるごとに、音圧レベルは約3dBずつ減衰する。

正しいです。

線音源の場合距離が2倍になると音の強さのレベルは3㏈ずつ減衰します。

点音源の場合は6㏈減衰となり、異なります。合わせて覚えておきましょう。

選択肢3. 拡散音場とみなせる室においては、音響パワーが一定の音源がある場合、室の平均吸音率が2倍になると、室内の音圧レベルは約3dB減少する。

正しいです。

拡散音場とは音響エネルギー、エネルギーの流れが等しい音場です。

吸音率が2倍になると室内の音圧レベルは3㏈減少します。

選択肢4. 学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。

正しいです。

学校の普通教室において、吸音率は0.2程度となるように吸音対策を施すことが望ましいです。

周りの騒音を抑えて集中できる学習環境とする目的などがあります。

参考になった数2

02

音響は公式を頭に浮かべなから解けるように、過去問をしっかり解きましょう。

選択肢1. 障壁において生ずる回折による音の減衰効果は、一般に、高音域よりも低音域のほうが高い。

誤りです。

 

障壁の減衰効果は、高音域のほうが高いです。

 

高音域と低音域の波形をイメージしながら解きましょう。

 

 

選択肢2. 交通量の多い道路を無限に長い線音源と想定した場合には、受音点までの距離が2倍になるごとに、音圧レベルは約3dBずつ減衰する。

正しいです。

 

線音源の場合は距離が2倍になると、音圧レベルは約3dBずつ減衰します。

選択肢3. 拡散音場とみなせる室においては、音響パワーが一定の音源がある場合、室の平均吸音率が2倍になると、室内の音圧レベルは約3dB減少する。

正しいです。

 

平均吸音率は公式では分母側ですので、2倍になると音圧レベルは約3dB減少します。

選択肢4. 学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。

正しいです。

 

その通り覚えましょう。

参考になった数2