一級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問30 (学科2(環境・設備) 問10)

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問題

一級建築士試験 令和6年(2024年) 問30(学科2(環境・設備) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 開放窓は音波が全て透過するので、音響透過率も、吸音率も1になる。
  • 多孔質吸音材料の表面を通気性の低い材料によって被覆すると、高周波数域の吸音率が低下する。
  • 単層壁への平面波入射において、一般に、垂直に入射する場合が最も遮音性能が高く、入射方向が斜めになるに従い、遮音性能は低下する。
  • 床にコルクタイルを敷くことによって、一般に、重量床衝撃音の低減を図ることができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

吸音も遮音も波形のイメージが大事です。

 

過去問をしっかり解きましょう。

選択肢1. 開放窓は音波が全て透過するので、音響透過率も、吸音率も1になる。

正しいです。

 

透過率は音が通った、吸音率は音を吸ったなので、1になるというイメージです。

選択肢2. 多孔質吸音材料の表面を通気性の低い材料によって被覆すると、高周波数域の吸音率が低下する。

正しいです。

 

多孔質は高周波数域の吸音率が高いですが、通気性の低い材料で被覆すると、低下します。

選択肢3. 単層壁への平面波入射において、一般に、垂直に入射する場合が最も遮音性能が高く、入射方向が斜めになるに従い、遮音性能は低下する。

正しいです。

 

コインシデンス効果をしっかり覚えましょう。

選択肢4. 床にコルクタイルを敷くことによって、一般に、重量床衝撃音の低減を図ることができる。

誤りです。

 

コルクタイルは軽量床衝撃音の低減を図ることができます。

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02

この問題は吸音・遮音に関する問題です。

選択肢1. 開放窓は音波が全て透過するので、音響透過率も、吸音率も1になる。

正しいです。

音響透過率とは入射した音に対する透過した音のことです。透過率=1のときは全ての音が透過します。

吸音率とは入射した音に対する反射しなかった音のことです。吸音率=1のときは音が全く反射されません。

選択肢2. 多孔質吸音材料の表面を通気性の低い材料によって被覆すると、高周波数域の吸音率が低下する。

正しいです。

多孔質吸音材料(グラスウールなど)の表面を通気性の低い材料によって被覆すると高音域の吸音率が低下します。

選択肢3. 単層壁への平面波入射において、一般に、垂直に入射する場合が最も遮音性能が高く、入射方向が斜めになるに従い、遮音性能は低下する。

正しいです。

単層壁への音の入射について、遮音性能は垂直入射>斜め入射となり、入射が斜めになるほど遮音性能が低下します。

選択肢4. 床にコルクタイルを敷くことによって、一般に、重量床衝撃音の低減を図ることができる。

誤りです。

コルクタイルを敷くことにより軽量床衝撃音の低減が図れます。

重量床衝撃音の低減を図るには床スラブを厚くするなどの方法があります。

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