一級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問53 (学科3(法規) 問13)

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問題

一級建築士試験 令和6年(2024年) 問53(学科3(法規) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の構造計算に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
  • 建築物の実況によらないで、柱の垂直荷重による圧縮力を計算する場合、教室で柱の支える床の数が2のときは、床の積載荷重として採用する数値を1,995N/m2とすることができる。
  • 木材の繊維方向における、長期に生ずる力に対する引張りの許容応力度は、原則として、木材の種類及び品質に応じて国土交通大臣が定める引張りに対する基準強度の1.1/3の数値である。
  • ステンレス鋼の高力ボルトの引張りに対する材料強度は、鋼材等の種類及び品質に応じて国土交通大臣が定める基準強度と同じ数値である。
  • 鋼材の突合せ溶接における、溶接継目ののど断面に対する、短期に生ずる力に対するせん断の許容応力度は、溶接される鋼材の種類及び品質に応じて国土交通大臣が定める溶接部の基準強度の1/1.5√3の数値である。

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この過去問の解説 (1件)

01

法令集の表を駆使して回答できるようにしましょう。

 

選択肢1. 建築物の実況によらないで、柱の垂直荷重による圧縮力を計算する場合、教室で柱の支える床の数が2のときは、床の積載荷重として採用する数値を1,995N/m2とすることができる。

正しいです。

 

柱の垂直荷重の計算では2100N/m^2を使用し、床の枚数によって掛け率が変わります。

 

0.95を掛けて1995N/m^2です。

選択肢2. 木材の繊維方向における、長期に生ずる力に対する引張りの許容応力度は、原則として、木材の種類及び品質に応じて国土交通大臣が定める引張りに対する基準強度の1.1/3の数値である。

正しいです。

 

令89条1項の通りです。

選択肢3. ステンレス鋼の高力ボルトの引張りに対する材料強度は、鋼材等の種類及び品質に応じて国土交通大臣が定める基準強度と同じ数値である。

正しいです。

 

ステンレス鋼は鋼材等と同じと考えて法令集を見ないでも回答できるようにしましょう。

選択肢4. 鋼材の突合せ溶接における、溶接継目ののど断面に対する、短期に生ずる力に対するせん断の許容応力度は、溶接される鋼材の種類及び品質に応じて国土交通大臣が定める溶接部の基準強度の1/1.5√3の数値である。

誤りです。

 

令92条の表より、1/√3です。

 

短期は長期の何倍かを部材毎に把握しておきましょう。

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