2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(後期)
土木 問12
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(後期) 土木 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 鋼材は、強さや伸びに優れ、加工性もよく、土木構造物に欠くことのできない材料である。
- 低炭素鋼は、延性、展性に富み溶接など加工性が優れているので、橋梁などに広く用いられている。
- 鋼材は、応力度が弾性限度に達するまでは塑性を示すが、それを超えると弾性を示す。
- 鋼材は、気象や化学的な作用による腐食が予想される場合、耐候性鋼などの防食性の高いものを用いる。
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この過去問の解説 (3件)
01
鋼材は引っ張り強さなどに優れ、溶接することで現場に柔軟に対応できるように加工しやすく、土木構造物を建造するにあたって重宝する材料です。
2)適当です。
低炭素鋼は、炭素の含有量が0.25%とごく少量であるため、焼きならしや焼き入れなどの熱処理で加工しやすく、橋梁などの土木構造物に多く採用されています。
3)適当ではありません。
弾性限度とは、材料が弾性変形をする限界までの応力値です。
鋼材は、応力度が弾性限度に近くなるとひずみが急に大きくなり、塑性ではなく弾性を示します。
やがて弾性限界を超えると弾性ではなく塑性を示します。
4)適当です。
鋼材は、その構造物が置かれる環境を考慮して、海水や風雨にさらされたりと特殊な環境にて腐食が予想される場合は、耐候性鋼などの防食性の高いものを用いたり、また浸食を防ぐための塗装を施す必要があります。
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02
鋼材は多くの構造物で使われる、代表する材料の一つです。
2.適当です
低炭素鋼は合金元素の添加で硬度を調節しやすい利点もある。
3.適当ではありません
鋼材は、応力度が弾性限度に達するまでは弾性を示しますが、それを超えると塑性を示します。
4.適当です
耐候性鋼は主にニッケルを多く添加し(1~3%)、耐塩分特性を高めたものです。
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03
構造用鋼材、鋼管、接合用鋼材、棒鋼など、種類や用途も様々です。
2)適当です。
炭素の含有量により、低炭素鋼(0.30%以下)、中炭素鋼(0.30~0.50%)、高炭素鋼(0.50%以上)に分けられます。低炭素鋼は橋梁などに、高炭素鋼はピンや工具等の鋼材として用いられます。
3)適当ではありません。
応力度が弾性限度に達するまでは弾性を示し、応力を除けばひずみはなくなり元に戻ります。弾性限度を超えると靭性を示し、ひずみは元に戻りません。この変形を靭性変形といいます。
4)適当です。
耐候性鋼は、塗装せずに使用しても錆びにくい性質を持ち、腐食防止や維持コストを抑えることができます。
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