2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木1 問8

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木1 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの現場内での運搬と打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コンクリートの現場内での運搬に使用するバケットは、材料分離を起こしにくい。
  • コンクリートポンプで圧送する前に送る先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比よりも大きくする。
  • 型枠内にたまった水は、コンクリートを打ち込む前に取り除く。
  • 2層以上に分けて打ち込む場合は、上層と下層が一体となるように下層コンクリート中にも棒状バイブレータを挿入する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.〇

コンクリートバケットは一般的にクレーンで吊り上げて運搬します。

振動が少なく、運搬方法としては最良ですが1回の打設量に制限があります。

2.✕

先送りモルタルはコンクリートの圧送開始に先立ち、コンクリートの流動性確保のため行います。先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比以下とします。

3.〇

型枠内にたまった水が新しく打込んだコンクリートを洗わないよう、取り除く必要があります。

4.〇

下層コンクリートに挿入するバイブレーターは10cm程度とし、上下層の一体化を図ることでコールドジョイントを防止します。

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02

打設前の準備や打設に使用する使用機械を一通り知っておく必要があります。

選択肢1. コンクリートの現場内での運搬に使用するバケットは、材料分離を起こしにくい。

バケットとは上から投入し下から排出するバケツのようなもので、打設箇所が狭いなどで打設が困難な箇所で使用されることが多く、クレーンなどで吊って使用します。

選択肢2. コンクリートポンプで圧送する前に送る先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比よりも大きくする。

先送りモルタルは廃棄しなければいけないのですが、使用するコンクリートより富配合にする必要があるため、水セメント比は小さくしなければなりません。

選択肢3. 型枠内にたまった水は、コンクリートを打ち込む前に取り除く。

コンクリートの配合に影響が出るため、水ポンプやスポンジを使用して水を無くす必要があります。

選択肢4. 2層以上に分けて打ち込む場合は、上層と下層が一体となるように下層コンクリート中にも棒状バイブレータを挿入する。

上層と下層が一体になるように下層10センチ棒状バイブレーターを挿入する必要があります。

一体となっていないとコールドジョイントなど品質の低下につながります。

まとめ

運搬、打込みでコンクリートの品質が大体決まるポイントになってきますので覚えておきましょう。

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03

コンクリートの現場内打ち込みのポイントは時間と運搬方法になります。

選択肢1. コンクリートの現場内での運搬に使用するバケットは、材料分離を起こしにくい。

コンクリートバケットは、バケツ状の容器の底が開閉するようになった運搬器具で、クレーンを使用して運搬するため材料の分離が起こりづらいです。

よって、この記述は適当です。

選択肢2. コンクリートポンプで圧送する前に送る先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比よりも大きくする。

コンクリート標準示方書にて、コンクリートの圧送に先立ち、使用するコンクリートの水セメント比以下の先送りモルタルを使用するとあります。

よってこの記述は不適当です。

選択肢3. 型枠内にたまった水は、コンクリートを打ち込む前に取り除く。

打設したコンクリートに水が流入すると、モルタル部分が流出してしまいます。

型枠内に水が溜まっている場合は取り除いてからコンクリートを打ち込みます。

よってこの記述は適当です。

選択肢4. 2層以上に分けて打ち込む場合は、上層と下層が一体となるように下層コンクリート中にも棒状バイブレータを挿入する。

2層に分けてコンクリートを打設する場合、コールドジョイントが発生しないように、下層コンクリートにもバイブレーターが届くように打設を行います。

2層で打設する際は許容打ち重ね間隔も留意する必要があります。

よってこの記述は適当です。

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