2級土木施工管理技術の過去問 令和4年度(前期) 土木2 問15
この過去問の解説 (3件)
1.〇
圧縮変形や膨張性のある土質材料は、盛土完成後の地盤に変位が生じるおそれがあるため、盛土材として不向きです。
2.〇
河川堤防は水の増減による環境の変化が生じやすいため、変化に対応できる安定した材料が望ましいです。
3.✕
単一な粒形では空隙が増え、高い密度を与える粒度分布とならないため、不適当です。
4.〇
水の浸透による崩壊を防ぐため、できるだけ不透水性の材料を使用することが望ましいです。
河川堤防に用いる土質材料に関する設問になります。
正しいです。
堤体とは土で造る堤防のことです。
その材料には大量の土が必要になることから、当然、安定性のある材料が適しています。
正しいです。
堤防は常に水に接しており水位は気象条件等によって変化するため、浸水や乾燥等の環境の変化についても考慮した材料選定が必要となります。
誤りです。
単一な粒径の材料では、締固めを行ったとしても粒間に空隙ができることで密度が低くなり支持力が弱くなり、透水性が高くなります。
粒径が違った材料を使用すれば、締固めをすることで大きな粒径の材料間の空隙を小さな粒径の材料が埋めることになり、密度が高く支持力も増し、透水性が低くなります。
正しいです。
堤防の河川に接する面(川表)では、浸水を防止するために粘性土などの透水性の低い材料を用います。
逆に、河川に接しない面(川裏)では、排水性を高めるために砂質土などの透水性の高い材料を用います。
堤防躯体に用いる材料の品質がポイントとなります。
圧縮性や膨張性がある材料を用いると、施工後の浮きや沈下等の不良が発生するので、安定性の高い材料を用います。
よってこの記述は適当です。
河川は水位など環境の変化が非常に大きい環境であるので、環境変化に強い安定した材料を用います。
よってこの記述は適当です。
単一粒度の材料を使用した場合に、材料同士のかみ合わせ効果が期待できず、所定の締固め度を満足できない場合があります。
よってこの記述は不適当です。
透水性が高い材料をしようした場合、土砂の流出や堤体の崩壊につながるため、不透水性の材料を用います。
よってこの記述は適当です。
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