2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木4 問48
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木4 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
地山の掘削作業の安全確保に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、事業者が行うべき事項として誤っているものはどれか。
- 地山の崩壊、埋設物等の損壊等により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ、作業箇所及びその周辺の地山について調査を行う。
- 地山の崩壊又は土石の落下による労働者の危険を防止するため、点検者を指名し、作業箇所等について、前日までに点検させる。
- 掘削面の高さが規定の高さ以上の場合は、地山の掘削作業主任者に地山の作業方法を決定させ、作業を直接指揮させる。
- 明り掘削作業では、あらかじめ運搬機械等の運行の経路や土石の積卸し場所への出入りの方法を定めて、関係労働者に周知させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.〇
労働者に危険を及ぼすおそれのある場合は作業を中断し、作業箇所および周辺を調査後、安全が確保されたことを確認してから作業を再開します。
2.✕
前日までにではなく、その日の作業を開始する前に点検させる必要があります。よって不適当となります。
3.〇
設問の通りです。掘削面の高さが2m以上になる地山の掘削作業を行う際には、現場に地山の掘削作業主任者を配置する必要があります。
4.〇
設問の通りです。関係労働者全員に周知する必要があります。
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02
この問題で覚えておくポイントは、地山の掘削作業における安全確保対策についてです。
安全対策として、地山の土質に応じてのり面勾配を規制したり、掘削作業主任者を選定する必要があり、作業箇所やその周辺の地山についての調査が必要です。
点検はその日の作業開始前に、崩壊や落下などの危険防止のため、浮石及び亀裂の有無を調べます。
掘削高さ2.0m以上は掘削作業主任者を選任して行います。
明かり掘りとは、土止め支保工を用いずに、地山の自然の支持力により地山を支えられた状態で施工するものです。安全対策として、あらかじめ運搬機械等の運行の経路や土石の積卸し場所への出入りの方法を定めて、関係労働者に周知します。
地山の掘削における掘削作業主任者の配置条件や、土質に応じたのり面勾配の数値などについても把握しておきましょう。
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03
労働安全衛生規則では、様々な作業において労働者を守るために使用者及び事業者が行わなければならない事項等が定められています。
労働安全衛生規則第335条にて、「地山崩壊、埋設物損壊により労働者に危険を及ぼすことが予想される場合は、あらかじめ、作業箇所及びその周辺の地山について次の事項をボーリングその他適当な方法により調査し、これらの事項について知り得たところに適応する掘削の時期及び順序を定めて、当該定めにより作業を行わなければならない」とあります。
よって、この記述は適当です。
労働安全衛生規則第358条の1項にて、点検者を指名し「その日の作業を開始する前、大雨の後及び中震以上の地震のあと、浮石、およびき裂の有無及び状態並びに含水、湧水及び凍結の状態の変化を点検させること」とあります。
よって、前日までに点検をするとしているこの記述は不適当です。
労働安全衛生規則第360条にて、2m以上の地山掘削作業(安衛法第6条第9項で規定)については、地山の掘削作業主任者を選任することを定めています。
作業主任者は、作業の手順決定と直接指揮、器具の点検と不良品の取り除き、土石の積み下ろし箇所をあらかじめ労働者に周知することが定められれています。
よってこの記述は適当です。
労働安全衛生規則第364条にて、掘削機械や運搬機械、積み込み機会の運搬経路、土石の積み下ろし箇所をあらかじめ決めて労働者に周知することが定められています。
よってこの記述は正しいです。
安全衛生規則を網羅しようとなると時間がいくらあってもたりないので、
過去問等を参考にして頻出のポイントは学習するとよいでしょう。
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