2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木5 問59

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木5 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

移動式クレーンを用いた作業に関する下記の文章中の(   )のイからニに当てはまる語句の組合せとして、クレーン等安全規則上、正しいものは次のうちどれか。

・クレーンの定格荷重とは、フック等のつり具の重量を( イ )最大つり上げ荷重である。
・事業者は、クレーンの運転者及び( ロ )者が定格荷重を常時知ることができるよう、表示等の措置を講じなければならない。
・事業者は、原則として( ハ )を行う者を指名しなければならない。
・クレーンの運転者は、荷をつったままで、運転位置を( ニ )。
  • イ:含まない  ロ:玉掛け  ハ:合図  ニ:離れてはならない
  • イ:含む    ロ:合図   ハ:監視  ニ:離れて荷姿や人払いを確認するのがよい
  • イ:含まない  ロ:玉掛け  ハ:合図  ニ:離れて荷姿や人払いを確認するのがよい
  • イ:含む    ロ:合図   ハ:監視  ニ:離れてはならない

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題で覚えておくポイントは、移動式クレーンを用いた作業の安全規則についてです。

移動式クレーンを用いた作業の安全規則は、クレーン等安全規則に規定されています。

選択肢1. イ:含まない  ロ:玉掛け  ハ:合図  ニ:離れてはならない

・クレーンの定格荷重とは、フック等のつり具の重量を( 含まない )最大つり上げ荷重である。

・事業者は、クレーンの運転者及び( 玉掛け )者が定格荷重を常時知ることができるよう、表示等の措置を講じなければならない。

・事業者は、原則として( 合図 )を行う者を指名しなければならない。

・クレーンの運転者は、荷をつったままで、運転位置を( 離れてはならない )。

・クレーン等安全規則第1条第1項第6号に「クレーン(移動式クレーンを除く。以下同じ。)でジブを有しないもの又はデリツクでブームを有しないものにあつては、つり上げ荷重から、クレーンでジブを有するもの(以下「ジブクレーン」という。)、移動式クレーン又はデリツクでブームを有するものにあつては、その構造及び材料並びにジブ若しくはブームの傾斜角及び長さ又はジブの上におけるトロリの位置に応じて負荷させることができる最大の荷重から、それぞれフツク、グラブバケツト等のつり具の重量に相当する荷重を控除した荷重をいう。」とあります。

・クレーン等安全規則第72条の2に「事業者は、移動式クレーンを用いて作業を行うときは、移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの定格荷重を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。」とあります。

・クレーン等安全規則第71条第1項に「事業者は、移動式クレーンを用いて作業を行なうときは、移動式クレーンの運転について一定の合図を定め、合図を行なう者を指名して、その者に合図を行なわせなければならない。」とあります。

・クレーン等安全規則第75条に「前項の運転者は、荷をつつたままで、運転位置を離れてはならない。」とあります。

まとめ

労働安全衛生法規則には、様々な作業における安全基準が規定されてあります。目を通しておきましょう。

参考になった数16

02

当設問は、クレーン等安全規則に関する設問です。

選択肢1. イ:含まない  ロ:玉掛け  ハ:合図  ニ:離れてはならない

イ:含まない

定格荷重は、クレーンが安全に持ち上げることができる

最大荷重を指します。

この値は、フックやつり具の重量を含まない

値として計算されます。

つまり、クレーンの能力につり具の重量が

加算されることはありません。

ロ:玉掛け

クレーンの運転者と共に、

荷物の吊り上げや移動を行う作業員を指します。

事業者は、運転者と玉掛け作業員が定格荷重を

常に把握できるように、表示などの措置を講じる必要があります。

ハ:合図

クレーンの運転において、運転者と他の作業員との連携が重要です。

事業者は、原則として運転者と連携して

合図を行う者を指名しなければなりません。

合図は、音声、手信号、無線機器などを使って伝達されます。

ニ:離れてはならない

クレーンの運転者は、荷を吊り上げたまま運転位置から

離れてはならないという規定があります。

これは、荷物が突然落下したり、事故が発生した場合に、

運転者がすぐに対応できるようにするためです。

まとめ

これらの規定は、クレーン等の作業における労働者の安全を

確保するために設けられています。

適切な運用と維持が行われることで、

労働者の安全が保たれるようになります。

しっかりと把握しましょう。

参考になった数3

03

この問題は、クレーン等安全規則の内容を押さえることがポイントになります。

選択肢1. イ:含まない  ロ:玉掛け  ハ:合図  ニ:離れてはならない

イ:含まない 〇

クレーン等安全規則の第1条の6項で、定格荷重について定義されています。定格荷重にはフック、クラブバケット等のつり具の重量は含まないとあります。

ロ:玉掛け  〇

クレーン等安全規則の第24条の2項で、事業者は、クレーン運転者と玉掛け作業者が定格荷重を常時知ることができるように表示の措置を取らなければならないことが定められています。

ハ:合図   〇

クレーン等安全規則の第25条にて、事業者はクレーンを用いて作業する際には、一定の合図を定めて、合図を行うものを指名することが定めれています。

           

ニ:離れてはならない 〇

クレーン等安全規則の第32条にて、事業者は荷を吊った状態でクレーンの運転者を離れさせてはならないと定められています。

よってこの選択肢は適当になります。

選択肢2. イ:含む    ロ:合図   ハ:監視  ニ:離れて荷姿や人払いを確認するのがよい

イ:含む ×

定格荷重には定格荷重にはフック、クラブバケット等のつり具の重量は含みません。

ロ:合図 ×

クレーン運転者と玉掛け作業者になります。

ハ:監視 ×

合図者になります。

ニ:離れて荷姿や人払いを確認するのがよい ×

荷を吊った状態で運転位置を離れることはクレーン等安全規則の第32条で禁止されています。

よってこの選択肢は不適当になります。

選択肢3. イ:含まない  ロ:玉掛け  ハ:合図  ニ:離れて荷姿や人払いを確認するのがよい

イ:含まない 〇

定格荷重には定格荷重にはフック、クラブバケット等のつり具の重量は含みません。

ロ:玉掛け 〇

クレーン運転者と玉掛け作業者になります。

ハ:合図 〇

事業者はクレーンを用いての作業において、合図者を定める必要があります。

ニ:離れて荷姿や人払いを確認するのがよい ×

荷を吊った状態で運転位置を離れることはクレーン等安全規則の第32条で禁止されています。

よってこの選択肢は不適当になります。

選択肢4. イ:含む    ロ:合図   ハ:監視  ニ:離れてはならない

イ:含む ×

定格荷重には定格荷重にはフック、クラブバケット等のつり具の重量は含みません。

ロ:合図 〇

クレーン運転者と玉掛け作業者になります。

ハ:監視 ×

合図者になります。

ニ:離れてはならない ×

荷を吊った状態で運転位置を離れることはクレーン等安全規則の第32条で禁止されています。

よってこの選択肢は不適当になります。

参考になった数2