2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(前期)
問16 (土木2 問11)

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問題

2級土木施工管理技術試験 令和6年度(前期) 問16(土木2 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

土留めの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 自立式土留め工法は、支保工を必要としない工法である。
  • 切梁式土留め工法は、切梁やタイロッドを用いる工法である。
  • ヒービングとは、軟弱な粘土質地盤を掘削した時に、掘削底面が盛り上がる現象である。
  • ボイリングとは、砂質地盤で地下水以下を掘削した時に、砂が吹き上がる現象である。

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この過去問の解説 (3件)

01

土留めは、掘削工事などにおいて、周囲の土が崩れ落ちるのを防ぐために設置する構造物です。

選択肢1. 自立式土留め工法は、支保工を必要としない工法である。

適当です。

自立式土留め工法は、土留め壁自体が十分な強度を持ち、外部からの支持を必要としない工法です。

選択肢2. 切梁式土留め工法は、切梁やタイロッドを用いる工法である。

適当ではありません。

切梁式土留め工法は、切梁/腹起こし等の支保工と掘削側の地盤抵抗によって土留め壁を支持するものです。

選択肢3. ヒービングとは、軟弱な粘土質地盤を掘削した時に、掘削底面が盛り上がる現象である。

適当です。

ヒービングは、粘土層に地下水が存在する場合に、掘削によって地下水圧が上昇し、粘土が膨張して掘削底面が持ち上がる現象です。

選択肢4. ボイリングとは、砂質地盤で地下水以下を掘削した時に、砂が吹き上がる現象である。

適当です。

ボイリングは、砂層に地下水が存在する場合に、掘削によって地下水圧が上昇し、砂が水とともに噴き出す現象です。

まとめ

土留めの施工においては、地盤の種類や構造物の規模に応じて、適切な工法を選択し、地盤の挙動を予測することが重要です。

参考になった数11

02

この問題では、土留め工法と地盤の現象に関する基礎的な理解が求められます。

選択肢1. 自立式土留め工法は、支保工を必要としない工法である。

正しいです。
自立式土留め工法は、土留め壁そのものが地盤を支える構造を持つため、

外部の支保工(例:切梁やタイロッド)を必要としません。

この工法には、アンカー工法や剛性の高い土留め壁が用いられます。

選択肢2. 切梁式土留め工法は、切梁やタイロッドを用いる工法である。

誤りです。
切梁式土留め工法は、掘削壁を支えるために、切梁(水平材)や腹起し・火打ち等を用いて土留め壁を支える工法です。

 

タイロッド(引張材)を用いるのは、控え杭タイロッド式土留め工法です。

控え杭タイロッド式土留め工法は、矢板の背面に打ち込んだ控え杭と矢板をタイロッドで連結し、土留め壁を支える工法です。

選択肢3. ヒービングとは、軟弱な粘土質地盤を掘削した時に、掘削底面が盛り上がる現象である。

正しいです。
ヒービング(heaving)は、主に軟弱な粘土質地盤で起きる現象で、

掘削による土圧の解放により、底面が膨れ上がることを指します。

選択肢4. ボイリングとは、砂質地盤で地下水以下を掘削した時に、砂が吹き上がる現象である。

正しいです。
ボイリング(boiling)は、地下水圧が掘削底面の土の重量を超えた場合に起こる現象で、

土が水と共に噴き出して流動化することを指します。

まとめ

土留め工法のポイントと、「ヒービング」「ボイリング」を覚えましょう。

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03

土留めの施工に関する問題です。工法のポイント押さえて正解しましょう。

選択肢1. 自立式土留め工法は、支保工を必要としない工法である。

適当です。自立式土留め工法は、支保工を必要としないで、矢板や親杭などを打ち込んで土留め壁を支持します。

選択肢2. 切梁式土留め工法は、切梁やタイロッドを用いる工法である。

適当ではないです。切梁式土留め工法は、切梁とそれを支持する腹起しを用いる工法です。

この問題は適当でないものを選ぶので正解になります。

選択肢3. ヒービングとは、軟弱な粘土質地盤を掘削した時に、掘削底面が盛り上がる現象である。

適当です。ヒービング現象は、土留め背面の土が内側に回り込むことによって掘削底面が盛り上がります。

選択肢4. ボイリングとは、砂質地盤で地下水以下を掘削した時に、砂が吹き上がる現象である。

適当です。ボイリングは、掘削底面から砂や土が混ざった水が噴出する破壊現象です。

まとめ

いくつかある工法の特徴を覚える事や、土の特性も一緒に覚えましょう。

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