2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木2 問20

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木2 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

道路のアスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • タックコートの散布量は、一般に0.3〜0.6l/m2が標準である。
  • 敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。
  • 初転圧は、一般に10〜12tのロードローラで行う。
  • 交通開放の舗装表面温度は、一般に70℃以下とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

アスファルト舗装は、道路の表面を覆う層であり、その施工には、タックコートの散布、混合物の敷均し、転圧、そして交通開放など、様々な工程が含まれます。

選択肢1. タックコートの散布量は、一般に0.3〜0.6l/m2が標準である。

適切な記述です。 

タックコートは、新しいアスファルト層と既存の層を密着させるために散布される粘着剤です。その散布量は、通常0.3〜0.6リットル/平方メートルが標準とされています。

選択肢2. 敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。

適切な記述です。 

アスファルト混合物は、ある程度の温度を保つことで、十分な締固め性と密着性を確保できます。一般的に、110℃以下になると、混合物が硬くなり、十分な締固めが難しくなるため、110℃を下回らないように管理されます。

選択肢3. 初転圧は、一般に10〜12tのロードローラで行う。

適切な記述です。 

初転圧は、敷き均されたアスファルト混合物を初期に締め固める作業です。一般的に、10トンから12トンのロードローラを用いて行われます。

選択肢4. 交通開放の舗装表面温度は、一般に70℃以下とする。

不適切です。

交通開放は、一般的に舗装表面の温度が50℃以下となった時とされています。

まとめ

アスファルト舗装は、様々な工程を経て完成するものであり、それぞれの工程で適切な条件を満たすことで、耐久性のある高品質な舗装を実現することができます。

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02

アスファルト舗装とは、道路の舗装時にアスファルト混合物を主原料に用いる舗装方法であり、路盤との境にプライムコート、アスファルトとアスファルトとの境にはタックコートを施すことが一般的です。

選択肢1. タックコートの散布量は、一般に0.3〜0.6l/m2が標準である。

設問の通りです。

 

タックコート(PK-4)の散布量は一般的に0.3〜0.6l/m2標準です。

また、プライムコート(PK-3)は一般的に1~2L/m2(標準1.2l/m2)とされています。

選択肢2. 敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。

設問の通りです。

 

敷均し時の混合物の温度は、110℃を下回らないよう留意することとなっています。一般に、締固め温度と締固め度には相関関係が認められ、110℃を下回ると最適な締固め度が得られないからです。

 

 

選択肢3. 初転圧は、一般に10〜12tのロードローラで行う。

設問の通りです。

 

初期転圧は、アスファルト混合物の温度が110〜140℃の時に10〜12tのロードローラで踏み固めて安定させます。

⼆次転圧は、8〜20tのタイヤローラを⽤います。

選択肢4. 交通開放の舗装表面温度は、一般に70℃以下とする。

交通開放の舗装表面温度は、一般に50℃以下とします。

よって、設問は誤りです。

 

70度程度の表面温度での開放は、わだち掘れなどの舗装の初期変形の可能性があります。

まとめ

アスファルト舗装の問題は施工、品質等広い範囲からの出題がありますが、タックコート等材料についての問題を比較的目にする印象があるので、アスファルト材料を重点的に覚えていくと効率が良いかもしれません。

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