2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木2 問27

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木2 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道工事における軌道の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • バラスト道床の砕石は、吸水率が大きく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものを選ぶ。
  • 路盤は、十分強固で適当な弾性を有し、道床内の水を速やかに排除するよう考慮する。
  • マクラギは、レールを強固に締結し十分な強度を有するほか、耐用年数が長いものを選択する。
  • バラスト軌道は、列車荷重の繰返しにより変位が生じやすく、日常点検と保守作業が必要である。

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この過去問の解説 (2件)

01

軌道は、列車が安全かつスムーズに走行するために不可欠な構造物であり、その構成要素であるバラスト、路盤、マクラギなど、それぞれの役割や求められる性質について理解しているかを問いています。

選択肢1. バラスト道床の砕石は、吸水率が大きく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものを選ぶ。

誤りです。 

バラストは、吸水率が大きいと凍結融解による膨張収縮で軌道の安定性が損なわれるため、吸水率は小さい方が好ましいです。

選択肢2. 路盤は、十分強固で適当な弾性を有し、道床内の水を速やかに排除するよう考慮する。

正しい記述です。 

路盤は、軌道の下部構造であり、十分な強度と弾性を有し、かつ排水性を確保することが求められます。

選択肢3. マクラギは、レールを強固に締結し十分な強度を有するほか、耐用年数が長いものを選択する。

正しい記述です。 

マクラギは、レールを支持し、列車荷重を道床に伝達する重要な役割を果たします。そのため、高い強度と耐久性が求められます。

選択肢4. バラスト軌道は、列車荷重の繰返しにより変位が生じやすく、日常点検と保守作業が必要である。

正しい記述です。 

バラスト軌道は、列車の走行によって常に振動を受け、バラストが移動したり、マクラギが緩んだりすることがあります。そのため、定期的な点検と保守作業が不可欠です。

まとめ

この問題は、鉄道の軌道構造における各要素の役割と、求められる性質を理解しているかを問う問題でした。特に、バラストの性質については、吸水率が小さいことが重要であるという点を覚えておくことが大切です。

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02

鉄道工事における軌道とは、レール、枕木、道床などの部分を指します。道床とはレールや枕木のクッション材として道床バラスト委と呼ばれる砕石を敷き詰めることです。路盤は道床の下に設置して軌道を支持するための層です。

選択肢1. バラスト道床の砕石は、吸水率が大きく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものを選ぶ。

バラスト道床の砕石は、吸水率が小さく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものを選びます。

よって、設問は誤りです。

 

吸水しやすいバラストは劣化しやすいことから、吸水率の高い砕石を使用することはありません。

選択肢2. 路盤は、十分強固で適当な弾性を有し、道床内の水を速やかに排除するよう考慮する。

設問の通りです。

 

路盤は、十分強固で適当な弾性を有し、道床内の水を速やかに排除するよう考慮します。路盤には排水性と強固な支持力が求められますので、それに適合する材料を使用する必要があります。

選択肢3. マクラギは、レールを強固に締結し十分な強度を有するほか、耐用年数が長いものを選択する。

設問の通りです。

 

マクラギは、レールを強固に締結し十分な強度を有するほか、耐用年数が長いものを選択します。枕木の材料はナラ・ニレなど材質の堅い広葉樹にクレオソートを塗布・注入して使用します。

選択肢4. バラスト軌道は、列車荷重の繰返しにより変位が生じやすく、日常点検と保守作業が必要である。

設問の通りです。

 

バラスト軌道は、列車荷重の繰返しにより変位が生じやすく、日常点検と保守作業が必要となります。

まとめ

鉄道土木は専門用語が多数出てきますので、それらを一通り理解すると問題理解につながると思います。

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