2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(前期)
問32 (土木2 問27)
問題文
鉄道工事における軌道の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
2級土木施工管理技術試験 令和6年度(前期) 問32(土木2 問27) (訂正依頼・報告はこちら)
鉄道工事における軌道の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- バラスト道床の砕石は、吸水率が大きく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものを選ぶ。
- 路盤は、十分強固で適当な弾性を有し、道床内の水を速やかに排除するよう考慮する。
- マクラギは、レールを強固に締結し十分な強度を有するほか、耐用年数が長いものを選択する。
- バラスト軌道は、列車荷重の繰返しにより変位が生じやすく、日常点検と保守作業が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
鉄道工事における軌道の施工は、列車の安全で快適な運行に直結する重要な作業です。
バラスト、路盤、マクラギなどは、それぞれの性能要件に基づいて適切に選択・施工されなければなりません。
適当でありません。
バラスト道床とは、レールや枕木を支える役割をもつ砕石や砂利です。
バラスト道床の砕石は、吸水率が小さく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものが適しています。
吸水率が大きいと水を含みやすくなり、凍結や劣化の原因となります。
適切です。
路盤は軌道の荷重を支持するため、強度と弾性を備え、排水性能を確保することが求められます。
適切です。
マクラギは、線路に敷いている木の板のことです。
マクラギは軌道構造の重要な要素であり、長寿命化と安定性を考慮して選定されます。
適切です。
バラスト軌道は列車運行に伴う振動や荷重により変位が生じるため、定期的な点検や保守が必要です。
バラスト軌道とは、バラスト(砕石)の上部に枕木を並べてその上にレールを敷設する構造の道床です。
難しいですが、一つずつ覚えていきましょう。
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02
鉄道工事における軌道とは、レール、枕木、道床などの部分を指します。道床とはレールや枕木のクッション材として道床バラスト委と呼ばれる砕石を敷き詰めることです。路盤は道床の下に設置して軌道を支持するための層です。
バラスト道床の砕石は、吸水率が小さく、強固で靭性に富み、耐摩耗性に優れたものを選びます。
よって、設問は誤りです。
吸水しやすいバラストは劣化しやすいことから、吸水率の高い砕石を使用することはありません。
設問の通りです。
路盤は、十分強固で適当な弾性を有し、道床内の水を速やかに排除するよう考慮します。路盤には排水性と強固な支持力が求められますので、それに適合する材料を使用する必要があります。
設問の通りです。
マクラギは、レールを強固に締結し十分な強度を有するほか、耐用年数が長いものを選択します。枕木の材料はナラ・ニレなど材質の堅い広葉樹にクレオソートを塗布・注入して使用します。
設問の通りです。
バラスト軌道は、列車荷重の繰返しにより変位が生じやすく、日常点検と保守作業が必要となります。
鉄道土木は専門用語が多数出てきますので、それらを一通り理解すると問題理解につながると思います。
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03
軌道は、列車が安全かつスムーズに走行するために不可欠な構造物であり、その構成要素であるバラスト、路盤、マクラギなど、それぞれの役割や求められる性質について理解しているかを問いています。
誤りです。
バラストは、吸水率が大きいと凍結融解による膨張収縮で軌道の安定性が損なわれるため、吸水率は小さい方が好ましいです。
正しい記述です。
路盤は、軌道の下部構造であり、十分な強度と弾性を有し、かつ排水性を確保することが求められます。
正しい記述です。
マクラギは、レールを支持し、列車荷重を道床に伝達する重要な役割を果たします。そのため、高い強度と耐久性が求められます。
正しい記述です。
バラスト軌道は、列車の走行によって常に振動を受け、バラストが移動したり、マクラギが緩んだりすることがあります。そのため、定期的な点検と保守作業が不可欠です。
この問題は、鉄道の軌道構造における各要素の役割と、求められる性質を理解しているかを問う問題でした。特に、バラストの性質については、吸水率が小さいことが重要であるという点を覚えておくことが大切です。
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