2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木4 問3

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木4 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理曲線(バナナ曲線)に関する下記の1〜4の4つの記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せは次のうちどれか。

① 出来高累計曲線は、一般的にS字型となり、工程管理曲線によって管理する。
② 工程管理曲線の縦軸は出来高比率で、横軸は時間経過比率である。
③ 実施工程曲線が上方限界を下回り、下方限界以上であれば許容範囲内である。
④ 実施工程曲線が下方限界を下回るときは、工程が進み過ぎている。
  • ①②
  • ③④
  • ①②③
  • ①③④

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この過去問の解説 (2件)

01

工程管理曲線(バナナ曲線)は、進捗率と時間を記入して出来高の推移を可視化する工程表です。実施を示す実施工程曲線が上方許容限界曲線を超えていれば工事は早く進みすぎていることを示し、機材や作業員の過多を見直す指標になります。逆に下方許容限界曲線を超えている場合は工事の遅延が懸念されるので、増員等のサインになります。

 

①(正しいです。) 出来高累計曲線は、一般的にS字型となり、工程管理曲線によって管理する。

②(正しいです。) 工程管理曲線の縦軸は出来高比率で、横軸は時間経過比率である。
③(正しいです。) 実施工程曲線が上方限界を下回り、下方限界以上であれば許容範囲内である。
④(間違いです。) 実施工程曲線が下方限界を下回るときは、工程が進み過ぎている。

 

実施工程曲線が下方限界を下回るときは、工程が遅れすぎていることを示します。

選択肢1. ①②

間違いです。

選択肢2. ③④

間違いです。

選択肢3. ①②③

正解です。

選択肢4. ①③④

間違いです。

まとめ

工程管理曲線(バナナ曲線)は、

・出来高累計曲線は、一般的にS字型となり、工程管理曲線によって管理する。

・工程管理曲線の縦軸は出来高比率で、横軸は時間経過比率である。
・実施工程曲線が上方限界を下回り、下方限界以上であれば許容範囲内である。
・実施工程曲線が上方限界を下回るときは、工程が進み過ぎている。

・実施工程曲線が下方限界を下回るときは、工程が遅れ過ぎている。

というポイントを特に覚えておいてください。

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02

工程管理曲線は、建設工事の進捗状況を視覚的に把握し、計画通りに進んでいるかを確認するために用いられるグラフです。この問題では、工程管理曲線の基本的な特徴や、進捗状況の判断方法について理解しているかを確認しています。

 

①:正しいです。

出来高累計曲線は、工事が進むにつれて徐々に進捗率が上がり、最終的に100%に達する様子を表します。この曲線は、S字型になるのが一般的です。工程管理曲線は、この出来高累計曲線を使って、工事の進捗状況を管理する手法です。

 

②:正しいです。

縦軸に出来高比率(完成度)を、横軸に時間経過比率(経過時間)をとることで、工事の進捗状況をグラフに表します。

 

③:正しいです。

工程管理曲線には、上方限界線と下方限界線が設定されます。

実施工程曲線がこれらの限界線内に収まっている場合は、計画通りの進捗とみなされます。

 

④:誤りです。

実施工程曲線が下方限界を下回るときは、工程が遅れていることを意味します。

上方限界を上回るときに、工程が進み過ぎていると判断します。

 

以上より、最も適当な解答は、3.①②③です。

選択肢1. ①②

誤りです。

選択肢2. ③④

誤りです。

選択肢3. ①②③

適当です。

選択肢4. ①③④

誤りです。

まとめ

工程管理曲線は、工事の計画と実績を比較し、問題点を早期に発見し、対策を講じるために有効なツールです。

工程管理曲線のポイントは以下の通りです。

・工程管理曲線は、S字型になるのが一般的

・縦軸は出来高比率、横軸は時間経過比率

・上方限界と下方限界で許容範囲を示す

・下方限界を下回ると工程が遅れている

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