2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木4 問4

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木4 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

下図のネットワーク式工程表について記載している下記の文章中の(   )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
ただし、図中のイベント間のA〜Hは作業内容、数字は作業日数を表す。

・( イ )及び( ロ )は、クリティカルパス上の作業である。
・作業Hの最早開始時刻は、( ハ )である。
・この工程全体の工期は、( ニ )である。
問題文の画像
  • イ:作業B  ロ:作業F  ハ:17日  ニ:20日間
  • イ:作業D  ロ:作業G  ハ:15日  ニ:19日間
  • イ:作業D  ロ:作業G  ハ:17日  ニ:19日間
  • イ:作業B  ロ:作業F  ハ:15日  ニ:20日間

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この過去問の解説 (1件)

01

ネットワーク式工程表は、工事の工程を矢印とノードで表し、各作業間の関係性や全体の工程を視覚的に把握するためのツールです。

クリティカルパスとは、工程の中で遅延すると全体の工期が遅れてしまう最も長い経路のことを指します。クリティカルパス上の作業は、特に遅延なく進める必要がある重要な作業です。

 

(イ)と(ロ)に当てはまる語句

・クリティカルパスを見つけるには、各イベントの最遅開始時刻と最遅終了時刻を求め、その差が最も小さい経路がクリティカルパスとなります。

・この問題の図から、クリティカルパスはA→C→F→Hの経路であるとわかります。

・よって、(イ)は作業C、(ロ)は作業Fが該当します。

 

(ハ)に当てはまる語句

・作業Hの最早開始時刻は、作業Fの最遅終了時刻と一致します。

・作業Fの最遅終了時刻は、作業Fの作業日数7日に、作業Fの開始イベントであるイベント4の最遅開始時刻10日を加えた17日となります。

・よって、(ハ)は17日となります。

 

(ニ)に当てはまる語句

・全体の工期は、最終イベントであるイベント6の最遅終了時刻と一致します。

・イベント6の最遅終了時刻は、作業Hの最遅終了時刻17日に、作業Hの作業日数3日を加えた20日となります。

・よって、(ニ)は20日間となります。

 

上記の解説から、最も適切な組み合わせは

1.イ:作業C ロ:作業F ハ:17日 ニ:20日間となります。

選択肢1. イ:作業B  ロ:作業F  ハ:17日  ニ:20日間

正しいです。

選択肢2. イ:作業D  ロ:作業G  ハ:15日  ニ:19日間

誤りです。

選択肢3. イ:作業D  ロ:作業G  ハ:17日  ニ:19日間

誤りです。

選択肢4. イ:作業B  ロ:作業F  ハ:15日  ニ:20日間

誤りです。

まとめ

ネットワーク式工程表は、工事の計画や管理において非常に重要なツールであり、この問題で学んだ知識は、実際の現場でも役立つでしょう。

クリティカルパスのポイントは以下の通りです。

・クリティカルパスは、全体の工期を決定する最も長い経路

・各作業の最早開始時刻と最遅終了時刻を求めることでクリティカルパスを特定できる

・全体の工期は、最終イベントの最遅終了時刻で決定される

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