2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(前期)
問64 (土木(ユニットD) 問6)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(前期) 問64(土木(ユニットD) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

移動式クレーンを用いた作業において、事業者が行うべき事項に関する下記の文章中の(   )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、クレーン等安全規則上、正しいものは次のうちどれか。

・運転者や玉掛け者が、( イ )を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。
・強風のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業を( ロ )しなければならない。
・移動式クレーンの作業を行うときは、一定の合図を定め、原則、( ハ )を指名しなければならない。
・作業の方法、転倒を防止するための方法、作業に係る労働者の配置及び指揮系統を定め、作業の開始前に、( ニ )なければならない。
  • イ:定格荷重  ロ:注意して実施  ハ:合図者  ニ:発注者に届け
  • イ:定格荷重  ロ:中止  ハ:合図者  ニ:関係労働者に周知させ
  • イ:つり荷の重心  ロ:中止  ハ:監視員  ニ:発注者に届け
  • イ:つり荷の重心  ロ:注意して実施  ハ:監視員  ニ:関係労働者に周知させ

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この過去問の解説 (3件)

01

カッコ内に語句を入れたものを以下に示します。

 

・運転者や玉掛け者が、(定格荷重)を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。
・強風のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業を(中止)しなければならない。
・移動式クレーンの作業を行うときは、一定の合図を定め、原則、(合図者)を指名しなければならない。
・作業の方法、転倒を防止するための方法、作業に係る労働者の配置及び指揮系統を定め、作業の開始前に、(関係労働者に周知させ)なければならない。

 

となります。

選択肢1. イ:定格荷重  ロ:注意して実施  ハ:合図者  ニ:発注者に届け

間違いです。

 

選択肢2. イ:定格荷重  ロ:中止  ハ:合図者  ニ:関係労働者に周知させ

正解です。

選択肢3. イ:つり荷の重心  ロ:中止  ハ:監視員  ニ:発注者に届け

間違いです。

選択肢4. イ:つり荷の重心  ロ:注意して実施  ハ:監視員  ニ:関係労働者に周知させ

間違いです。

まとめ

移動式クレーン作業については、

・定格荷重を表示しなければならない。
・強風などの危険が予想されるときは、作業を中止しなければならない。
・移動式クレーンの作業を行うときは、一定の合図を定め、合図者を指名しなければならない。
・作業の方法、安全配慮、配置と指揮系統を、作業の開始前に、関係労働者に周知させなければならない。

と覚えておいてください。

参考になった数28

02

移動式クレーンは、建設現場などで広く使用される重機ですが、誤った操作や管理により重大な事故につながる可能性があります。そのため、クレーン等安全規則では、移動式クレーンの使用に関する様々な規定が定められています。

 

(イ)に当てはまる語句

定格荷重:クレーンが安全に吊り上げることができる最大の荷重のことです。運転者や玉掛け者は、この値を常に把握しておく必要があります。

(ロ)に当てはまる語句

中止:強風時は、クレーンが転倒する危険性が高まるため、作業を中止する必要があります。

(ハ)に当てはまる語句

合図者:クレーンの運転者に吊り上げや降ろしの指示を出す役割を担います。監視員は作業全般を監視する役割を担うため、合図は行いません。

(ニ)に当てはまる語句

関係労働者に周知させ:作業の方法や安全対策などは、関係するすべての労働者に周知させる必要があります。発注者に届ける必要はありません。

 

以上より、正しい組み合わせは、2.イ:定格荷重 ロ:中止 ハ:合図者 ニ:関係労働者に周知させ です。

 

選択肢1. イ:定格荷重  ロ:注意して実施  ハ:合図者  ニ:発注者に届け

誤りです。

選択肢2. イ:定格荷重  ロ:中止  ハ:合図者  ニ:関係労働者に周知させ

正しいです。

選択肢3. イ:つり荷の重心  ロ:中止  ハ:監視員  ニ:発注者に届け

誤りです。

選択肢4. イ:つり荷の重心  ロ:注意して実施  ハ:監視員  ニ:関係労働者に周知させ

誤りです。

まとめ

クレーン等安全規則では、事業者は、作業前の準備、作業中の安全管理、緊急時の対応など、様々な事項について責任を負います。

参考になった数3

03

この問題は、移動式クレーンを用いた作業における事業者の義務について、クレーン等安全規則の内容を問うものです。

クレーン作業の安全を確保するためには、作業内容の周知、危険時の作業中止、明確な合図、そして定格荷重の管理が不可欠となります。

選択肢1. イ:定格荷重  ロ:注意して実施  ハ:合図者  ニ:発注者に届け

誤りです。

選択肢2. イ:定格荷重  ロ:中止  ハ:合図者  ニ:関係労働者に周知させ

適当な組み合わせです。

 

空欄(イ)について、クレーン等安全規則第68条では、事業者は移動式クレーンの運転者や玉掛け作業を行う者が「定格荷重」を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならないと定められています。

 

次に、空欄(ロ)について、クレーン等安全規則第76条では、事業者は強風のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業を「中止」しなければならないと定められています。

 

また、空欄(ハ)について、クレーン等安全規則第65条では、事業者は移動式クレーンの作業を行うときは、一定の合図を定め、原則として「合図者」を指名しなければならないと定められています。

 

 最後に、空欄(ニ)について、クレーン等安全規則第77条では、事業者は、作業の方法、転倒を防止するための方法、作業に係る労働者の配置及び指揮系統を定め、作業の開始前に、これを「関係労働者に周知させ」なければならないと定められています。

選択肢3. イ:つり荷の重心  ロ:中止  ハ:監視員  ニ:発注者に届け

誤りです。

選択肢4. イ:つり荷の重心  ロ:注意して実施  ハ:監視員  ニ:関係労働者に周知させ

誤りです。

まとめ

この問題のポイントは、クレーン等安全規則に定められた事業者の義務を正確に理解しているかどうかです。具体的には、クレーンの「定格荷重」の表示義務、強風時の作業「中止」義務、作業時の「合図者」指名義務、そして作業計画の「関係労働者への周知」義務という4つの項目を正確に把握しておくことが重要です。

参考になった数0