第三種電気主任技術者の過去問
平成28年度(2016年)
機械 問53
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成28年度(2016年) 機械 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
かごの質量が200kg、定格積載質量が1000kgのロープ式エレベータにおいて、釣合いおもりの質量は、かごの質量に定格積載質量の40%を加えた値とした。このエレベータで、定格積載質量を搭載したかごを一定速度90m/minで上昇させるときに用いる電動機の出力の値[kW]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。ただし、機械効率は75%、加減速に要する動力及びロープの質量は無視するものとする。
- 1.2
- 8.82
- 11.8
- 23.5
- 706
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この過去問の解説 (3件)
01
釣合いおもりの質量をMとすると、釣合いおもりの質量は以下になります。
M=200+1000×0.4=600[kg]
定格積載質量を搭載したかごを上昇させる時、釣合いおもりが、かごを持ち上げる側に働くので、電動機にかかる重量は以下のようになります。
200+1000-600=600[kg]
かごを上昇させる時の速度を分速から秒速に換算すると、
90[m/min.]/60=1.5[m/sec.]
となり、1秒当たりに持ち上げる距離が1.5mということになります。
かごを上昇させるのに必要な1秒当たりのエネルギーは以下のようになります。
(質量)×(重力)×(移動距離)
=600[kg]×9.8[m/s^2]×1.5[m/s]
=8820[W]=8.82[kW]
機械効率が75%とありますので、電動機の出力は、
8.82/0.75=11.76≒11.8[kW]
となります。正解は3.となります。
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02
機械出力 = P×機械効率 = かごに掛かった力 × かごの移動量
定格積載量を搭載したかごの重さ1200kg
釣り合いおもりの重さは1000×0.4 + 200 = 600kg
かごに掛かった力(1200 - 600)×重力加速度 = 600×9.8 = 5880
1秒間のかごの移動量 90 / 60 = 1.5 [m]
P×0.75 = 5880×1.5
P = 11760 [W] = 11.76[kW]
選択肢は3.です。
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03
定格積載量を積んだかごの質量は、
200+1,000
=1,200[kg]
釣合いおもりの質量は、
200+1,000×0.4
=600[kg]
[定格積載量を積んだかごの質量」から「釣合いおもりの質量」を引くと、
1,200-600
=600[kg]
この質量に加わる力F[N]は
F=質量×重力加速度
=600×9.8
=5,880[N]
上昇速度v[m/s]は、
v=90[m/min]/60[s/min]
=1.5[m/s]
電動機出力P[W]は
0.75P=Fv
P=5,880×1.5/0.75
=11,760[W]
≒11.8[kW]
したがって、電動機出力は11.8[kW]が正解になります。
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