第三種電気主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
理論 問17
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 理論 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
エミッタホロワ回路について、次の問に答えよ。
図1の回路でVcc=10V、R1=18kΩ、R2=82kΩとする。動作点におけるエミッタ電流を1mAとしたい。抵抗REの値[kΩ]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。ただし、動作点において、ベース電流はR2を流れる直流電流より十分小さく無視できるものとし、ベースーエミッタ間電圧は0.7Vとする。
図1の回路でVcc=10V、R1=18kΩ、R2=82kΩとする。動作点におけるエミッタ電流を1mAとしたい。抵抗REの値[kΩ]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。ただし、動作点において、ベース電流はR2を流れる直流電流より十分小さく無視できるものとし、ベースーエミッタ間電圧は0.7Vとする。
- 1.3
- 3
- 7.5
- 13
- 75
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は3です。
エミッタ電流を1mA、ベースーエミッタ間電圧は0.7Vより、R2の電圧をV2とすると、下記の関係が成り立ちます。
RE × (1×10^-3)[A] = V2 - 0.7[V] ・・・①
またV2は下記の関係が成り立ちます。
V2 = (R2/(R1+R2)) × 10 ・・・②
①に②を代入すると、
RE × (1×10^-3) = (R2/(R1+R2))×10 - 0.7
RE × (1×10^-3) = ((82×10^3)/(18×10^3+82×10^3))×10 - 0.7
RE × (1×10^-3) = ((82×10^3)/(100×10^3))×10 - 0.7
RE = (8.2 - 0.7) × 10^3
RE = 7.5× 10^3 [Ω] = 7.5[kΩ]
よって3が正解となります。
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02
図1の回路はトランジスタのコレクタに直接電源が接続されており、負荷抵抗がエミッタに接続されていることからコレクタ接地回路となります。
またコレクタ接地回路は入力電圧に対して出力電圧が追従することからエミッタホロアとも呼ばれています。
ベース電圧をVB[V]とするとVcc=10[V]、R1=18[kΩ]、R2=82[kΩ]なので
VB=R2/(R1+R2)×Vcc=82/(18+82)×10=8.2[V]
ベース-エミッタ間電圧VBE=0.7[V]なのでエミッタ電流をIE[A]とすると
VB=VBE+RE×IE
となります。IE=1[mA]なので抵抗RE[kΩ]は
RE=(VB-VBE)/IE=(8.2-0.7)/1×10^-3=7.5[kΩ]
となりますので答えは3番の7.5[kΩ]となります。
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