第三種電気主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
機械 問59
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 機械 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
図1に示す降圧チョッパの回路は、電圧Eの直流電源、スイッチングする半導体バルブデバイスS、ダイオードD、リアクトルL、及び抵抗Rの負荷から構成されている。また、図2には、図1の回路に示すダイオードDの電圧νD負荷の電流iRの波形を示す。次の問に答えよ。
降圧チョッパの回路動作に関し、図3〜図5に、実線で示した回路に流れる電流のループと方向を示した三つの電流経路を考える。図2の時刻t1及び時刻t2において、それぞれどの電流経路となるか。正しい組合せを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
降圧チョッパの回路動作に関し、図3〜図5に、実線で示した回路に流れる電流のループと方向を示した三つの電流経路を考える。図2の時刻t1及び時刻t2において、それぞれどの電流経路となるか。正しい組合せを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
- [時刻t1]電流経路( A ) [時刻t2]電流経路( B )
- [時刻t1]電流経路( A ) [時刻t2]電流経路( C )
- [時刻t1]電流経路( B ) [時刻t2]電流経路( A )
- [時刻t1]電流経路( B ) [時刻t2]電流経路( C )
- [時刻t1]電流経路( C ) [時刻t2]電流経路( B )
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は1です。
時刻t1の時には VD = E [V] iR = IR [A] 電流は徐々に増えています。
時刻t2の時には VD = 0 [V] iR = IR [A] 電流は徐々に減っています。
この条件に合う図を選択します。
それぞれの電流経路時の電圧と電流を見ていきます。
Aの図はスイッチSがONの時は電圧 E と中央部分の電圧は同じとなります。
よって、VD = E [V]となります。
この時、リアクタンスLにIR[A]が流れます。
よって、iR = IR [A]となります。
徐々にリアクタンスに蓄えられて、電流は増えていきます。
Bの図はスイッチSがOFFの時に電圧 E が切り離されています。
よって、VD = 0 [V]となります。
スイッチSがONの時にリアクタンスLに蓄積されたエネルギーが放出され電流が流れます。
よって、iR = IR [A]となります。
抵抗Rでエネルギーが消費され、徐々に電流値は 0 [A] となっていきます。
Cの図は直流電源が流れる電流の向きが、ダイオードに流れる電流の向きに対して反対なので、解答から外れます。
よって、時刻t1:電流経路(A) 、時刻t2:電流経路(B)となり、
1が正解となります。
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02
図2の時刻t1の時、ダイオードに掛かる電圧はvD=E[V]となっていますので、vDと電源Eの方向からダイオードは非導通状態となっていることがわかります。
次に時刻t1の時、負荷の電流iRは増加しています。これはリアクトルLに電磁エネルギーが蓄えられている状態となります。
よって時刻t1の時の電流経路は(A)の経路となります。
時刻t2の時、ダイオードに掛かる電圧がなくなっています。つまり、ダイオードは導通状態となっているため、ダイオード両端に電位差がないことを示しています。
次にt2の時、負荷電流iRは減少しています。これは電源が接続されていないため、リアクトルに蓄えられた電磁エネルギーが放出されている状態です。
よって時刻t2の時の電流経路は(B)の経路となります。
以上のことから答えは1番の[時刻t1]電流経路(A)、[時刻t2]電流経路(B)となります。
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