第三種電気主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
法規 問75

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 法規 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

人家が多く連なっている場所以外の場所であって、氷雪の多い地方のうち、海岸その他の低温季に最大風圧を生じる地方に設置されている公称断面積60mm2、仕上り外径15mmの6600V屋外用ポリエチレン絶縁電線(6600VOE)を使用した高圧架空電線路がある。この電線路の電線の風圧荷重について「電気設備技術基準の解釈」に基づき、次の問に答えよ。
ただし、電線に対する甲種風圧荷重は980Pa、乙種風圧荷重の計算で用いる氷雪の厚さは6mmとする。

低温季において電線1条、長さ1m当たりに加わる風圧荷重の値[N]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
  • 10.3
  • 13.2
  • 14.7
  • 20.6
  • 26.5

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3番の、14.7[N]です。


電気設備技術基準の解釈第58条からの出題です。上記条文中の58-2表によると、

「低温気において、氷雪の多い地方のうち、海岸その他の低温季に最大風圧を生じる地方」は、
「甲種風圧荷重または乙種風圧荷重のいずれか大きいもの」
を適用することになっています。


1、甲種風圧荷重を求めます。
  F1=P1S
   =980*15*10^-3*1
   =14.7[N]


2、乙種風圧荷重を求めます。
  F2=P2S
   =490*(15+2*6)*10^-3*1
   =13.23[N]

よって、上記条文より、大きいほうの14.7[N]となります。

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02

電線の長さ1[m]当たりに加わる甲種風圧荷重F1は、次のように求めることができます。

F1=P[Pa]×外径[m]×電線の長さ[m]
=980[Pa]×15×10^-3[m]×1[m]
=14.7[N]

一方で、架渉線の周囲に厚さ6[mm]氷雪がついたときの電線の長さ1[m]あたりに加わる乙種風圧荷重F2は、電気設備の技術基準の解釈第58条一のイ(ロ)の規定より、次のように求めることができます。

F2=P[Pa]×0.5×(外径[m]+2×氷雪の厚さ[m])×電線の長さ[m]
=980[Pa]×0.5×(15×10^-3[m]+2×6×10^-3[m])×1
=13.23[N]

ここで、電気設備の技術基準の解釈第58条一のロの別表58-2によれば、「氷雪の多い地方」で「海岸地その他の低温季に最大風圧を生じる地方」については、適用する風圧荷重は「甲種風圧荷重又は乙種風圧荷重のいずれか大きいもの 」であるから、F1=14.7[N]が回答です。

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