第三種電気主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
法規 問76

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 法規 問76 (訂正依頼・報告はこちら)

人家が多く連なっている場所以外の場所であって、氷雪の多い地方のうち、海岸その他の低温季に最大風圧を生じる地方に設置されている公称断面積60mm2、仕上り外径15mmの6600V屋外用ポリエチレン絶縁電線(6600VOE)を使用した高圧架空電線路がある。この電線路の電線の風圧荷重について「電気設備技術基準の解釈」に基づき、次の問に答えよ。
ただし、電線に対する甲種風圧荷重は980Pa、乙種風圧荷重の計算で用いる氷雪の厚さは6mmとする。

低温季に適用される風圧荷重が乙種風圧荷重となる電線の仕上り外径の値[mm]として、最も大きいものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
  • 10
  • 12
  • 15
  • 18
  • 21

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2番の、12[mm]です。


【方針】
乙種風圧荷重の方が大きくなる電線の仕上がり外径D[mm]を求めればよいことになります。この条件は下記のとおりです。

 490*(D+2*6)*10^-3>=980*D*10^-3*1


【計算】

 D+2*6>=2D
 D<=12[mm]

となります。

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02

電気設備の技術基準の解釈第58条一のロの別表58-2によれば、「氷雪の多い地方」で「海岸地その他の低温季に最大風圧を生じる地方」については、適用する風圧荷重は「甲種風圧荷重又は乙種風圧荷重のいずれか大きいもの 」とあるため、下記の関係が成り立てば、低温季に適用される風圧荷重が乙種風圧荷重となります。

乙種風圧荷重>甲種風圧荷重

ここで、
乙種風圧荷重=P[Pa]×0.5×(外径[m]+2×氷雪の厚さ[m])×電線の長さ[m]

甲種風圧荷重=P[Pa]×外径[m]×電線の長さ[m]

より下記の条件が成り立てばよいことになります。

0.5×(外径[m]+2×氷雪の厚さ[m])>外径[m]
0.5×(外径[m]+2×6×10^-3)>外径[m]

これを解くと、

外径<=12[mm]

よって(2)12[mm]が回答です。

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