第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
平成30年度(2018年)
問77 (法規 問77)
問題文
ただし、計算においてはS点、A点及びB点における電圧の位相差が十分小さいとの仮定に基づき適切な近似式を用いるものとする。
A-B間の線間電圧降下をS点線間電圧の1%としたい。このときのA-B間の線路長の値[km]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。

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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 平成30年度(2018年) 問77(法規 問77) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、計算においてはS点、A点及びB点における電圧の位相差が十分小さいとの仮定に基づき適切な近似式を用いるものとする。
A-B間の線間電圧降下をS点線間電圧の1%としたい。このときのA-B間の線路長の値[km]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。

- 0.39
- 0.67
- 0.75
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この過去問の解説 (3件)
01
【解説】
AB間の電圧位相差が十分小さいとした時のAB間の電圧降下は次の式で近似できます。
eAB=√3IAB(Rcosθ+Xsinθ)
ここで、求めるAB間の長さをLAB[m]とすれば、
R=0.32LAB
X=0.2LAB
となります。
【計算】
sinθ=√(1-0.85^2)≒0.53
6600*0.01=√3*150*(0.32*LAB*0.85+0.2*LAB*0.53)
66≒√3*150*0.38*LAB
LAB≒0.67[m]
となります。
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02
Vab=√3×Iab×Zab
=√3×150[A]×√((0.32[Ω/m]×Lab[km])^2+(0.2[Ω/m]×Lab[km])^2)
一方AB間の電圧降下VabはS点線間電圧の1[%]とするので、下記のようになります。
Vab=6600[V]×0.01=66[V]
よって、下記の方程式を解きます。
66[V]=√3×150[A]×√((0.32[Ω/m]×Lab[km])^2+(0.2[Ω/m]×Lab[km])^2)
これを解くと、
Lab≒0.673[km]
よって、(2)が正しい回答です。
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03
線間電圧降下を考慮した線路長を求める計算問題です。
◆A-B間の電圧降下εABを求めます
問題文より、電圧降下は1[%]となっているので
εAB=6600×0.01=66[V]
となります。
◆無効力率sinθを求めます
sinθ=√(1-cos2θ)
=√(1-0.852)
≒0.52678
◆A-B間の線路長LABを求めます
線路長は送電線の電圧降下の近似式を整理して求めていきます。
εAB=√3IAB(Rcosθ+Xsinθ)
66=√3×150×(0.32×LAB×0.85+0.2×LAB×0.52678)
66=√3×150×(0.272LAB+0.105356LAB)
66=√3×150×0.377356LAB
66=98.037LAB
LAB=66/98.037
≒0.6732[km]
以上より、最も近い選択肢は0.67[km]となります。
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