第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
機械 問44

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 機械 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

直流機の電機子反作用に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
  • 直流発電機や直流電動機では、電機子巻線に電流を流すと、電機子電流によって電機子周辺に磁束が生じ、電機子電圧を誘導する磁束すなわち励磁磁束が、電機子電流の影響で変化する。これを電機子反作用という。
  • 界磁電流による磁束のベクトルに対し、電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは、同じ向きとなるため、電動機として運転した場合に増磁作用、発電機として運転した場合に減磁作用となる。
  • 直流機の界磁磁極片に補償巻線を設け、そこに電機子電流を流すことにより、電機子反作用を緩和できる。
  • 直流機の界磁磁極のN極とS極の間に補極を設け、そこに設けたコイルに電機子電流を流すことにより、電機子反作用を緩和できる。
  • ブラシの位置を適切に移動させることで、電機子反作用を緩和できる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解(誤った記述)は2です。

1、正しい。電機子反作用とは、電機子巻線に電流を流すと電機子電流によって磁束が生じ、励磁磁束が電機子電流の影響で変化することをいう。

2、誤り。直流電動機、発電機ともに電機子反作用によりギャップの主磁束を減少させる。

3、正しい。直流機の界磁磁極片に補償巻線を設け、そこに電機子電流を流すことにより電機子反作用を緩和することができる。

4、正しい。直流機の界磁磁極のN極とS極の間に補極を設けそこに設けたコイルに電機子電流を流すことで電機子反作用を緩和できる。

5、正しい。ブラシの位置を調整することで電機子反作用を軽減できる。

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02

誤っている記述は、2番です。


界磁電流による磁束のベクトルに対し、電機子電流による電機子反作用磁束のベクトルは、「逆向き」となるため、電動機として運転した場合に「減磁作用」、発電機として運転した場合に「増磁作用」となります。


1、電気し反作用に関する正しい記述です。

2、先に述べたように、誤った記述です。

3、補償巻線に関する正しい記述です。

4、補極に関する正しい記述です。

5、電気し反作用に関する正しい記述です。



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