第三種電気主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
電力 問26

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和3年度(2021年) 電力 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、電気集じん装置に関する記述である。

火力発電所で発生する灰じんなどの微粒子は、電気集じん装置により除去される。典型的な電気集じん装置は、集じん電極である( ア )の間に放電電極である( イ )を置いた構造である。電極間の( ウ )によって発生した( エ )放電により生じたイオンで微粒子を帯電させ、クーロン力によって集じん電極で捕集する。集じん電極に付着した微粒子は一般的に、集じん電極( オ )取り除く。

上記の記述中の空白箇所( ア )〜( オ )に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
  • ア:線電極   イ:平板電極  ウ:高電圧  エ:コロナ  オ:に風を吹きつけて
  • ア:線電極   イ:平板電極  ウ:大電流  エ:アーク  オ:を槌でたたいて
  • ア:平板電極  イ:線電極   ウ:大電流  エ:アーク  オ:に風を吹きつけて
  • ア:平板電極  イ:線電極   ウ:高電圧  エ:コロナ  オ:を槌でたたいて
  • ア:平板電極  イ:線電極   ウ:大電流  エ:コロナ  オ:を槌でたたいて

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この過去問の解説 (2件)

01

電気集じん装置は、微粒子に電荷を与え、集じん極に引き寄せることで"ばいじん"を集めます。

その方法は、放電極(線電極)と集じん極(平板電極)の間に高電圧をかけてコロナ放電を起こし、

発生したマイナスの電荷を持つイオンに"ばいじん"を吸着させます。

そして、マイナスの電荷を帯びた"ばいじん"がプラスの電荷を持った集じん極へ引き寄せられます。

集められた"ばいじん"は、槌打装置で電極を叩いて、剥離して処理をします。

選択肢4. ア:平板電極  イ:線電極   ウ:高電圧  エ:コロナ  オ:を槌でたたいて

こちらが正解です。

まとめ

選択肢に「アーク放電」がありますが、これは激しい光と熱を伴った放電です。

アーク放電は溶接などで用いられており、ここで問題となっている集じんには全く効果はありません。

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02

電気集塵装置は、集塵電極(「平板電極」)と放電電極(「線電極」)があり、この両極間に直流の「高電圧」を印加することで、「コロナ」放電をおこします。

コロナ放電によって生じた-の電荷をもつイオンが塵と結合し、+に帯電した集塵電極に付着します。

付着した塵は「たたいて落とす」ことで処理します。

よって4が正解です。

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