第三種電気主任技術者の過去問
令和5年度(2023年)下期
理論 問3

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)下期 理論 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、強磁性体の応用に関する記述である。

磁界中に強磁性体を置くと、周囲の磁束は、磁束が( ア )強磁性体の( イ )を通るようになる。このとき、強磁性体を中空にしておくと、中空の部分には外部の磁界の影響がほとんど及ばない。このように、強磁性体でまわりを囲んで、磁界の影響が及ばないようにすることを( ウ )という。

上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
  • ア:通りにくい  イ:内部  ウ:磁気遮へい
  • ア:通りにくい  イ:外部  ウ:磁気遮へい
  • ア:通りにくい  イ:外部  ウ:静電遮へい
  • ア:通りやすい  イ:内部  ウ:磁気遮へい
  • ア:通りやすい  イ:内部  ウ:静電遮へい

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この過去問の解説 (2件)

01

強磁性体とは、比透磁率μ>1の物質(鉄、ニッケルなど)で他の物質よりも磁界の向きに強く磁化されるものをいいます。

各空白箇所は以下のようになります。

 

( ア )‥通りやすい、( イ )‥内部、( ウ )‥磁気遮へい

・強磁性体を磁界中に置くと、発生する磁束は通りやすい方の強磁性体に流れようとします。その際、流れる磁束は強磁性体の内部を通ります。これらの影響を軽減する目的で強磁性体を中空にすると、その中空部には外部の磁界の影響はほとんどありません。この事を磁気遮へいといいます。

以上より、各選択肢を見ていきます。

選択肢4. ア:通りやすい  イ:内部  ウ:磁気遮へい

この選択肢が適切な解答となります。

まとめ

磁気遮へいの主な使用例はシールドケーブルなどがあります。

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02

この問題では磁性体の性質の理解が確かめられます。

 

強磁性体は磁束を通しやすい性質を持っています。

また強磁性体は磁束を吸収し、強磁性体を通る経路を形成します。これにより、強磁性体の外部では磁束は減少します。

静電遮へいは導電性の材料を用いた静電場を遮断する方法を指します。

選択肢4. ア:通りやすい  イ:内部  ウ:磁気遮へい

正解です。

まとめ

磁性体に関する問題は、磁場の分布と磁束密度を変化させるメカニズムを把握しておくことが重要になってきます。

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