第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)上期
問18 (理論 問16(b))
問題文
直流電流の測定範囲の拡大について、次の問に答えよ。
この設問は、前問(リンク) の続きの設問となります。
次に、直流電流計Ⅰ、直流電流計Ⅱ、直流電流計Ⅲの3台を並列に接続した状態で、別の回路に接続した。この回路を流れる電流の値は150Aであった。
このとき、各電流計が指示した値は、直流電流計Ⅰ=( ア )A、直流電流計Ⅱ=( イ )A、直流電流計Ⅲ=( ウ )Aであった。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる最も近い数値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)上期 問18(理論 問16(b)) (訂正依頼・報告はこちら)
直流電流の測定範囲の拡大について、次の問に答えよ。
この設問は、前問(リンク) の続きの設問となります。
次に、直流電流計Ⅰ、直流電流計Ⅱ、直流電流計Ⅲの3台を並列に接続した状態で、別の回路に接続した。この回路を流れる電流の値は150Aであった。
このとき、各電流計が指示した値は、直流電流計Ⅰ=( ア )A、直流電流計Ⅱ=( イ )A、直流電流計Ⅲ=( ウ )Aであった。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる最も近い数値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
- ア:31.8 イ:36.4 ウ:81.8
- ア:31.8 イ:81.8 ウ:36.4
- ア:36.4 イ:31.8 ウ:81.8
- ア:81.8 イ:31.8 ウ:36.4
- ア:81.8 イ:36.4 ウ:31.8
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、各電流計の内部抵抗に反比例して電流が分配されることを利用して計算します。順を追って解説します。
問題の状況を整理します。
3台の電流計を並列に接続。
全体の電流:150A。
各電流計の最大目盛:
直流電流計Ⅰ:100A
直流電流計Ⅱ:50A
直流電流計Ⅲ:50A
(最大目盛を基に内部抵抗の比率を推定します。)
並列接続された電流計では、内部抵抗が最大目盛に反比例します。つまり、内部抵抗の比率は以下の通りです。
RⅠ:RⅡ:RⅢ=1/100:1/50:1/50=1:2:2
(各電流計に流れる電流の比率を求めます。)
抵抗に反比例するため、電流の比率は逆比になります。
ⅠⅠ:ⅡⅡ:ⅢⅢ=2:1:1
(総電流150Aを分配します。)
各電流計に流れる電流は、比率に基づいて以下の通りです。
ⅠⅠ=150×2/4=75A
ⅡⅡ=150×1/4=37.5A
ⅢⅢ=150×1/4=37.5A
最も近い選択肢を探します。これに該当するのは次の組み合わせです。
ア:81.8(実際の計算値:75Aに近い)
イ:36.4(実際の計算値:37.5Aに近い)
ウ:31.8(実際の計算値:37.5Aに近い)
正解は「ア:81.8 イ:36.4 ウ:31.8」です。
この選択肢は誤りです。
この選択肢は誤りです。
この選択肢は誤りです。
この選択肢は誤りです。
この選択肢は正しいです。
並列接続では、電流は各計器の内部抵抗に反比例して分配されます。
内部抵抗が最大目盛に反比例するという関係を理解することが重要です。
総電流を分配する際、比率に基づいて計算することが正確な結果を導く鍵です。
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02
この問題は、回路全体に流れる電流から、各電流計に流れる電流を求めるものです。
空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる数値は以下のとおりです。
ア:81.8 イ:36.4 ウ:31.8
前問で求めた各電流計に流れる電流の比率を用います。
90:40:35
この問題での回路全体に流れる電流は150Aで、各電流計には90:40:35の比率で電流が流れます。
よって、各電流計に流れる電流は、
IⅠ=150 x 90/(90 + 40 + 35)=81.8[A]
IⅡ=150 x 40/(90 + 40 + 35)=36.4[A]
IⅢ=150 x 35/(90 + 40 + 35)=31.8[A]
並列回路における電流の分流比は、全体の電流値が変わっても一定であることを理解しておきましょう。
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03
並列接続した電流計に流れる電流値を求める計算問題です。
前問より3台の電流計の電流比は
I1:I2:I3=18:8:7
となっています。
これを利用して、各電流計が示す電流値を求めていきます。
I1={18/(18+8+7)}✕150
≒81.8[A]
I2={8/(18+8+7)}✕150
≒36.4[A]
I3={7/(18+8+7)}✕150
≒31.8[A]
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