第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)下期
問38 (電力 問15(b))
問題文
ただし、重油の化学成分(重量比)は炭素85%、水素15%、炭素の原子量は12、酸素の原子量は16とする。
1日に発生する二酸化炭素の重量の値[t]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)下期 問38(電力 問15(b)) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、重油の化学成分(重量比)は炭素85%、水素15%、炭素の原子量は12、酸素の原子量は16とする。
1日に発生する二酸化炭素の重量の値[t]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
- 9.5✕103
- 12.8✕103
- 15.0✕103
- 17.6✕103
- 28.0✕103
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この過去問の解説 (3件)
01
重油専焼火力発電所の二酸化炭素発生量を求める計算問題です。
◆重油の1日の消費量Bmを求めます
Bm=24B
=24 ✕200 ※1時間あたりの重油消費量は前問より引用
=4800[t]
◆重油の炭素成分の重量BCを求めます
BC=4800✕0.85
=4080[t]
◆重油に含まれる炭素成分の物質量NCを求めます
NC=BC/12
=4080✕103/12
=340✕103[kmol]
◆重油に含まれる二酸化炭素の物質量NCO2を求めます
C + O2 → CO2の化学式から、1[mol]の二酸化炭素には1[mol]の炭素が含まれていることになります。
したがって、二酸化炭素の物質量は
NCO2=NC=340✕103[kmol]
となります。
◆重油から排出される二酸化炭素の重量WCO2を求めます
WCO2=(12+16✕2)NCO2
=(12+16✕2)✕340✕103
=44✕340✕103
=14960✕103[kg]
=14960[t]
=14.96✕103[t]
以上より、最も近い選択肢は15✕103[t]となります。
二酸化炭素の物質量に関して、以下の問題で詳しく解説しています。
https://kakomonn.com/denken3/questions/73137
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02
重油専焼火力発電所による1日の二酸化炭素発生量を求める問題です。
前問より、重油消費量が200t/hと分かっています。
200×24₌4800tが1日の重油消費量になります。
炭素の重量比との積で炭素の消費量に変えます。
4800×0.85₌4080t
二酸化炭素に換算すると4080×103/12₌3.4×105kmol
3.4×105×(12+16×2)₌14960000㎏≒15×103tになります。
誤:計算結果と異なります。
誤:計算結果と異なります。
正:計算結果と合致します。
誤:計算結果と異なります。
誤:計算結果と異なります。
重油の量から二酸化炭素の量を換算する問題でした。
炭素量を何回も用いるために混乱しないようにしていきましょう。
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03
重油専焼火力発電所の二酸化炭素発生量を求める計算問題です。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
重油の1日の消費量Bm[t]、重油の炭素成分の重量BC[t]、重油に含まれる二酸化炭素の物質量NCO2[kmol]、重油から排出される二酸化炭素の重量WCO2[t]とした場合、以下の通りになります。
Bm=24B
=24 ✕200 ※1時間あたりの重油消費量は前問より引用
=4800[t]
BC=4800✕0.85
=4080[t]
NC=BC/12
=4080✕103/12
=340✕103[kmol]
炭素から二酸化炭素が発生する化学式は以下
C + O2 → CO2
1[mol]の二酸化炭素には1[mol]の炭素が含まれていることになります。
したがって、二酸化炭素の物質量は
NCO2=NC=340✕103[kmol]となります。
WCO2=(12+16✕2)NCO2
=(12+16✕2)✕340✕103
=44✕340✕103
=14960✕103[kg]
=14960[t]
=14.96✕103[t]
以上より、最も近い選択肢は15✕103[t]となります。
誤りです。
基本的な燃焼の化学式は覚えておくようにしましょう。
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