1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問11

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

交流送電方式と比較した直流送電方式の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 高電圧・大電流の遮断が容易に行える。
  • 電力潮流の制御が迅速、かつ容易に行える。
  • ケーブル送電の場合は、誘電体損失を考慮する必要がない。
  • 大電力の長距離送電に適している。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

直流送電方式は、直流高電圧による送電方式なので、ケーブルや長距離送電に適しており、大容量長距離架空送電や系統短絡電流の抑制などに使用されます。
この方式は、誘導抵抗であるリアクタンスや静電容量の影響がないといった利点があります。また、欠点として電流の遮断が難しいことが挙げられます。
従って、1が不適切です。

参考になった数40

02

正解は、1 です。

直流送電には、2・3・4 で述べているようなメリットがあります。

しかし、電圧が周期的に変動する交流送電とは異なり”零点がない”
(電圧が0になる瞬間がない)ため、電流の遮断が難しくなります。

参考になった数15

03

交流送電方式と比較した直流送電方式の特徴に関する問題です。

選択肢1. 高電圧・大電流の遮断が容易に行える。

×

直流送電は、大きな電流の遮断は簡単ではなく、系統との連絡性が悪くなります。

「大電流の遮断が容易に行える」は、誤りです。

選択肢2. 電力潮流の制御が迅速、かつ容易に行える。

直流送電は、電力潮流の制御が手間を掛けずさらには迅速に行える利点があります。

選択肢3. ケーブル送電の場合は、誘電体損失を考慮する必要がない。

交流のケーブル送電では、極性が常に入れ替わるため、誘電体損失が起こります。直流送電では、極性の概念がなく、誘電体損失は起きません

選択肢4. 大電力の長距離送電に適している。

直流送電は、交流のようにリアクタンスや位相角によって安定度の問題が起きることはなく、大電流を長距離の送電ができるようになります。

参考になった数8